2012年3月10日土曜日

『脳疲労に克つ』  横倉恒雄



脳疲労に克つ―ストレスを感じない脳が健康をつくる (角川SSC新書)
2008年第1刷発行。
横倉クリニック院長、医学博士、横倉恒雄氏著。
’90に日本初の「健康外来」を開設。日野原重明先生に師事。




健康において、人類の歴史は、細菌やウィルスなどによってもたらされる病気との闘いでした。
それが今や、病気にならないようにすることに、力が注がれています。
なんとも、平和な時代になったのかもしれません。


「「健康」ってなんだろう?」(P12)
~う~む、改めて聞かれると難しいですね。

この先生の考えですと、 病気も健康の1つ だそうです。
「健康と病気」は二項対立しているものではなく、健康は病気を内包しているところのものである、ということでしょうか。
こういう感じの正解のない見解は、思想や哲学に近いものになります。
まぁ、個人的には嫌いではないです。

「健康」をテーマに論じたり、仕事にしていたりすると、自然と「健康哲学」にならざるをえないのでしょうか?
実は、わたしも進みたい分野なのです。が、あえてこのブログでは客観性を優先したいために抑えています。


こちらの先生の健康法は、とにかく脳にストレスをかけない、脳の疲労を取り除く、ということが基本です。
そのための健康法がこちら↓

快食健康法
1 お腹がすいたときに食べる
2 好きなもの・食べたいものを食べる
3 自分の味覚でおいしく食べる
4 まわりの人と楽しく食べる
5 心ゆくまで食べる



「え~、こんなのでいいの?」と思われる方もいるでしょう。
でも、原理主義は、けっこう難しいですよ。

1 朝食はからだにいいといわれているから食べる、お昼になったから食べる→もちろん× 11時ころにお腹がすいたら、そこで食べる〇
基本的には、本能、からだの声にしたがうことが絶対です。

2 お昼だから→マック× マックが食べたい→マック〇
ほんとうに食べたいものの代用品を、口にしてはいけない、ということです。
ほんとうに食べたいものを食べるのは、簡単なようで難しいです。

5 ケーキをたくさん食べたい、だけど我慢して1ピース× とことん1ホール〇
こうなると、脳とからだの闘いですね。
好きなものを好きなだけ食べていると、ある時を境にからだが拒否反応を起こすそうです。
そうなると、脳がからだに従うようになり、適正量で満足するようになるようです。