2012年3月21日水曜日

平均への回帰


1回目の試験結果が偏っていた(特別に良かった、悪かったなど)対象について2回目の試験結果(時間的には逆でもよい)を調べると、その平均値は1回目の測定値よりも1回目全体の平均値に近くなるという統計学的現象をいう。
回帰分析の語源となったが、これとは異なる概念である。

※ウィキペディア 平均への回帰 より転載
※※参照サイト  大槻義彦公式ブログ 【平均への回帰】 



例えば、血液サラサラ水という水があります。
この水の効果を検証するために、無作為に選んだ80人の中から、血糖値の高かった人(平均血糖値170)を20人ピックアップします。
そして、毎日500ミリリットル、血液サラサラ水を飲んでもらい、1週間後に再検査します。
すると、約半数の人の血糖値が150になり、20人の平均値も140(血糖値の平均値)になりました。
これで、血液サラサラ水は血糖値を下げる効果が証明されたわけです。…ということには、ならないということです。

初めに血糖値が特別に高かった人を選ぶと、次の検査では低くなるというのが、統計学的に証明されているのです。
それが、平均への回帰です。
これは同様に、血糖値が特別に低かった人にも当然ながらあてはまります。

※参照 『東大医学生が書いた 医者いらずの教科書』  東京大学予防アカデミー