2012年4月8日日曜日

『病気を寄せつけない賢い生き方』  リュック・モンタニエ著



病気を寄せつけない賢い生き方
2009年第1刷発行。
フランス生まれ、世界エイズ研究予防財団理事長、リュック・モンタニエ博士著。
1983年、HIVを発見。2008年、ノーベル生理学・医学賞受賞。



「現代の医療は、この病原体を退治することを第一の目的にしています。抗生物質、抗ウィルス薬、ワクチン、血清剤などは、すべてそのために開発されました。」(P13)
~ざっくりといえば、医療は病原体やウィルスによる死から、人間を守るために発達しました。そして、それはほぼ成功しているでしょう。
現代の死因の一番は、がんです。がんは細胞の老化ともいわれています。
「ほんまでっかTV」で池田先生がおしゃってましたが、人間の生物的役割寿命は、40歳ということでした。
40歳以降で、がんで死ぬということは、人間の正常な終わりであり、医療で抗うべき類のものなのではないのかもしれません。



スペイン風邪
「アジアで発生したウイルスが、第一次世界大戦中に米軍とともにヨーロッパへ渡り、兵士から一般市民へと広がっていったと考えられています。対戦する両軍は互いに情報を漏らしたくなくて、この病気の発生源をあいまいにしようと、戦争に中立の立場をとっていたスペインをこの病名に冠したようです。考えてみればひどい話ですね。」(P40)
~へ~、そうなんですか。スペイン風邪の一番の犠牲者は、スペインなのかもしれません。
ちなみに「ノロウィルス」のおかげで、「野呂」くん(・さん)がイジメられるそうです。よいこのみんな、イジメはやめましょう。


タイトルの“肩”に、「ノーベル医学賞受賞者が教える」と、なぜわざわざ冠しているのかは、読めば読むほど納得です。
その肩書きがないと、いわゆる「トンデモ本」といっても、通用しそうな偏りのある見解が散見されます。

さらに、「健康のためには、発酵パパイヤエキスを飲みなさい!」って、感じになっちゃってます。