2012年4月13日金曜日
『錯覚の科学』 クリストファー・チャブリス+ダニエル・シモンズ
錯覚の科学
2011年第1刷発行。
心理学者、クリストファー・チャブリスとダニエル・シモンズの共著。
珍しく、ユーチューブの映像をアップします。
お暇な方は、お付き合いください。
白いTシャツを着た3人と黒いTシャツを着た3人が、出てきます。
白シャツと黒シャツの3人ずつが、入り乱れながら、それぞれのバスケットボールをパスし合います。
白いシャツチームが、何回パスをするか数えてください。
※見えずらいので、よく見てください。
さて、ゴリラが出てきたのは、おわかりになったでしょうか?
実験によると約半数の人は、ゴリラが見えないそうです。
これは、「見えているけど、見えていない(見落としている)」という一種の錯覚によるものだということです。
錯覚には、以下のものがあります。
・記憶の錯覚…鮮明に覚えていると思い込んでいるだけで、実は記憶は不確かなことが多い
・自信の錯覚…自信ありげな態度を、相手の能力や知識の表れとして受け止めてしまう
・知識の錯覚…見慣れたものにたいしては、十分知識があると思ってしまう
・原因の錯覚…因果関係と相関関係を取り違える
・可能性の錯覚…自分のなかに眠っている能力を、簡単な方法で解き放つことができると思い込む
内容は濃い本ですが、簡単な言葉と身近な事例を用いて書かれている良著です。