2012年5月28日月曜日

もしそれがそうであるならば、もうそれはそうではない

「もしそれがそうであるならば、もうそれはそうではない」

非常にわかりづらい表現ですが、うまく言い表せないので、とりあえず暫定的な言い回しです。※わたしの造語ですので、正式なものではありません。

例を挙げたほうがわかりやすいと思われます。

よく(誇大)広告などで

これでガンが治る!!

みたいなのってありますよね?

整体でも

肩こり・腰痛治ります!!

みたいなものです。

もし「これ」でガンが治るならば、それはもうノーベル賞ものですから、まずは新聞やテレビのニュースで取り上げられます。
まちがっても(?)テレビの情報番組や新聞広告、またはネット上などで細々と騒がれることはないでしょう。

本当に「これ」でガンが治るならば、すぐさま医療機関で取り入れるでしょうから、それは当たり前の医療行為となってしまいます。
そのため目を引くような話題性というものは、あっという間に消え去ってしまうと思われます。
例えばペニシリンや天然痘ワクチンの種痘の発見のように。


これで天然痘が治る!!

と、今、誰も騒がないのは、「天然痘は種痘で予防できる」ということが世間知となっているから騒がないのです。
まぁ、当たり前といえば当たり前の話です。


つまり、もし「これ」でガンが治るならば、もうそれは世間知になっているので、信頼に足る情報にはなりえないのです。

その表現として

「もしそれがそうであるならば、もうそれはそうではない」

と、わたしが勝手に呼んでいるのですけど、もっとうまい表現はないものかと思案しております。
(少しパラドックス的な表現でもあり、おもしろくはありますが。)

パラドックスの例)「わたしはウソつきです」

※その人が正直に「わたしはウソつき」と言っているならば、その人は正直に言っているので、「ウソつき」ではなくなってしまいます。また、ウソをついているのならば、「ウソつき」がウソということになり、正直になってしまいます。


※※まぁ、もっとも「これで治ります」はほとんどなく「これで治りました」という表記がほとんどでしょうね。


> ガンやアトピーが治る? 民間療法の“精度”をはかるモノサシ