2012年3月1日木曜日
『ブルーゾーン』 ダン・ビュイトナー
ブルーゾーン 世界の100歳人(センテナリアン)に学ぶ 健康と長寿のルール
2010年第1刷発行。
ダン・ビュイトナー。アメリカ・ミネソタ州生まれ。研究家、探検家、作家。
ブルーゾーンとは…
健康で長生きする人が数多く集まる特異な地域
目次を見れば、だいたいの中身はわかるかと思われます。
1 長寿の真実とは?
2 イタリア・サルデーニャ島
3 日本・沖縄
4 アメリカ・ロマリンダ
5 中米コスタリカ・ニコジャ半島
6 世界の百歳人に学ぶ健康と長寿のルール
(1) 適度な運動を続ける
(2) 腹八分で摂取カロリーを抑える
(3) 植物性食品を食べる
(4) 適度に赤ワインを飲む
(5) はっきりした目的意識を持つ
(6) 人生をスローダウンする
(7) 信仰心を持つ
(8) 家族を最優先にする
(9) 人とつながる
2~4は、百歳人(及び長生きな人)が多い地域のルポになっています。
6は、その総括です。
どの地域でも共通していえることは、粗食ですね。
というよりも、われわれがたんに、飽食なだけかもしれませんが。
野菜や果物中心の食生活で、肉はお祝いの席でのもの、という位置づけです。
どの地域も、温帯~亜熱帯地域です。
あまりに過酷な気候は、生命として維持が難しいのでしょう。
注目すべきは、アメリカのロマリンダです。
他の地域は、食生活の欧米化が進み、長寿の秘訣も風前のともしび状態です。
ロマリンダは、キリスト教会派の1つ、アドベンティストのいわばコミュニティーです。
こちらの会派は戒律に厳しく、たばこ・アルコール・豚肉などは摂りません。
また、一般的に肉全般・カフェイン・香辛料・こったりとした味付けのものなどを飲食することを、よしとしません。
いわば、アメリカにあって、食生活は、陸の孤島状態なのです。
今日の社会において、ほんとうに健康であるためには、健康意識を共有する人たちがコミュニティーをつくって、そこで暮らすというのも、選択肢としてアリなのかもしれませんね。
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