2012年1月23日月曜日

カイロプラクティックの概念 2

カイロプラクティックの概念 の続きです。


 カイロプラクターのバイブルともいうべきものに メリック・チャート というものがあります。
「ここの背骨は、この病気と関連がある」というものをチャートにしたとても画期的なものです!(もちろんそれが信用するにたるものであればですが)
※参考までにどうぞ サザンカイロプラクティック メリック・チャート

基本的にはカイロプラクターは、患者さんの主訴を、この表に照らし合わせて施術します。
例えば、胃痛であれば、胸椎の6番・7番にサブラクセーション(ゆがみのようなもの)があるはずなので、それをアジャスト(矯正して正しい位置にする)します。
そうすれば胃痛は治ります。
というのが、カイロプラクティックの病理理論なのですが…

治る、治らないの前に、そもそも理論として、きちんと体系化できている理論なのでしょうか?
そこにまず大いなる疑問を感じざるをえません。


カイロプラクティックは、19世紀末にアメリカで誕生しました。
創始者は、D・D・パーマーという人で、ハーヴェイ・リラードという人をアジャストメントで治したのが始まりといわれています。

ハーヴェイ・リラードは難聴者でした。しかし、生まれつきの難聴ではなく、17年前の事故から、耳が聞こえづらい状態になったということでした。
そこで当時電気療法師だったパーマーが、リラードをみることになりました。(※パーマーは当時、今でいうところの“パワーヘルストロン”のような電磁治療器のセールスマン)
パーマーがリラードの背中をみると、背中の一部が盛り上がっていました。そこでパーマーは、「この隆起が、難聴の原因に違いない」と考え(たかどうかはわかりませんが、パーマーは「考えた」という本が多い)、そこを押し戻してみました。
すると、大きな音と共にその盛り上がりが引っ込み、リラードの耳も聞こえるようになりました。

という寓話的ともいえるお話が、カイロプラクティックの始まりです。

※ 『カイロドクター 「成功」への道』 参照 



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