2012年1月21日土曜日

免疫機能が低下すると がんのリスクが高まる

がん
がんは、細胞分裂のエラーから始まります。細胞分裂のエラーで突然変異した細胞ががん細胞です。
がん細胞は健康な人でも、1日数千個生まれているといわれています。
数千個は多いと思われるかもしれません。しかし、人間の細胞は60兆個あります。そのうちの数千個であり、確率にすれば100億分の1程度です。

免疫機能が低下すると なぜがんのリスクが高まるのか?
毎日数千個のがんが生まれているのに、がんにならないのは、免疫機能が働いているためです。
逆にいえば免疫機能がうまく働かない場合は、がん細胞を死滅させることができず、がん細胞を増殖させる一因となります。

免疫機能を低下させる原因の1つがストレスです

ストレスが免疫機能におよぼすメカニズムとして、次の2つが考えられます。

1 ストレスが加わると、脳のなかの視床下部-脳下垂体系が活性化されます。その結果、副腎皮質ホルモンの分泌が増えます。この副腎皮質ホルモンのおかげで、わたしたちはストレスを乗り越えられるのです。
しかし、副腎皮質ホルモンには、免疫機能を抑制するというマイナスの働きもあります。


2 リンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞(NK細胞)は、体内の「異物(=がん細胞など)」を探して、破壊します。このNK細胞の活性(強さ)は、感情やストレスで変わります。笑ったり楽しんだりすると、NK細胞の活性が上がります。反対に、辛い悲しい気持ちのとき、心身にストレスを受けているときに、NK細胞の活性が下がります。
NK細胞の活性が下がる状態、つまりストレスを受けているときは免疫機能も落ちている状態ということになります。

※ 病気になりやすい「性格」 (P117~119)の一部を転載、参照