腰痛が起こると整形外科でレントゲンを撮り、腰椎の椎間板ヘルニアが見つかることはままあります。
そのため、今までは、腰痛の主な原因としてヘルニアが挙げられていました。
つまり
腰痛→レントゲン撮影→多くの人がヘルニア状態。
ゆえに、ヘルニアが腰痛の原因という図式が常識とされてきました。
要するに、ヘルニアと腰痛には因果関係があるとされていました。
しかし、ヘルニアの手術をしても、症状が変わらない患者さんもいます。
それはなぜか?
なぜなら、ヘルニアが腰痛の原因とは限らないのです。
多くの実験や検証が重ねられ、ヘルニアと腰痛との因果関係が覆されました。
少し盲点なのですが、腰が痛い時に腰部のレントゲンを撮るのは当たり前です。しかし、腰が痛くない人にレントゲンを撮ることは、まずしません。
そこで NHK あさいち ぎっくり腰2 のような実験をすると、ヘルニアの状態にもかかわらず、腰痛は出ていない、という人が少なからずいるということがわかりました。
ヘルニア=腰痛、という図式ではないというわけです。
つまり
ヘルニア≠腰痛
ということです。
要するに、ヘルニアと腰痛には因果関係はないということです。
ヘルニアが引き起こしている腰痛も、確実にあります。ですから、ヘルニアと腰痛に、まったく関係性がないとは言い切れません。
要するに、ヘルニアと腰痛には因果関係はないが、相関関係はあるというわけです。