2013年6月29日土曜日

整体師は占い師? 8 整体+ヒーリング?

先日、こんなブログ(「整体師は占い師?」)を書いたわけですが、今日またこんなサイトを見つけました。


整体ヒーリングの風景
身体リーディング(心理相談)
http://katsugenman.blog.ocn.ne.jp/yuki/2013/06/post_2373.html

心の葛藤、対人関係、お金との関係、人生の進路などについて、身体感覚を用いて相談に応じます。
プロセスワーク、システムファミリーコンステレーションの技法を活用し、意識していることに対して身体はどのような反応を示すかによって、事の展開の予想、行動判断を致します。

今まで整体指導を受けている方を対象にしていましたが、リーディングのみの依頼も受け付けることに致しました。
整体指導または治療を他の先生に受けている方でもokです。
料金は、整体指導と同じです。初回10,000円 次回より7000円
初回は、希望される方には整体を無料で行ないます。
次回より、整体も共に受けたい方は+3000円
また、リーディングのみでも、時間が60分を超えた場合も+3000円
必要ありましたら、いつでもおいでください。

以上転載

ブログの主は、どうやら、ウエダ整体塾さんという整体屋さんのようです。いや、心理カウンセラーさんかな?

簡単に説明すると、「野口整体&身体リーディング」をやられているとのことです。
詳しいことは先さまのサイトにてご確認ください。
ちょっとわたしには難解な理論で、読み解けませでした…。

ウエダ整体塾
http://www4.ocn.ne.jp/~naikanho/


心身ともに健康体にするというのが、基礎にあり、それを実践しているのでしょう。
心身一如の考え自体は否定しません。しかし、これはえてして怪しい方向へと進みがちになります。
つまり、ちょっと踏み外すとすぐに「霊感商法」です。

ですから、この手のものを一言で言うと、自分が信じる分にはかまわないが、それを広く一般に広めるのはどうなんですか?という感じです。

その辺のことをうまく言い表しているのが、こちらの本でしたね。
→ 『すすんでダマされる人たち』  ダミアン・トンプソン

「あなたが聖霊の存在を信じているとしても、それが間違いだとは誰にも証明できない。つまり、つまりデマではない。あなたが聖霊にがんを治してもらったと主張したら、それも実証できないことだ。…(中略)…しかし、あなたが聖霊から授けられた力で医療に頼らず他人のがんを治せると主張すれば、それは検証して間違いだと証明できる。だからといって、あなたを嘘つきと称するのは当たらない。危険なデマを広めただけだ。」(P36)


> 整体師は占い師? 9

2013年6月28日金曜日

むしろ 痛い整体?!

最近はどこもかしこも「痛くない整体」をかかげ、それを売りにしている整体院ばかりのような気がします。
※あ、ちなみにわたしの店もそうでした(;^_^A

そんな世間の事情もあるせいか、「うちの整体は痛いですよ!」と逆にアピールしている青汁のような?整体さんを発見しました。


宙soraの整体は痛いですよ(#^.^#)

http://matsue.mypl.net/shop/00000332501/news?d=572446(※リンク切れ)

宙soraに御来店頂く御客様は、改善を目的として来て頂いております\(^^@)/

では、何が違うのか?

『痛くない整体』と言うのは、癒しだとか自己治癒力だとか言っているようですね!

それはそれで良いのですが、現状を改善しなければ意味が無いですよね(^_^;)

一度の施術で改善が無い様では本末転倒ではないでしょうか?

改善させる為に御客様は御来店頂いております!!!

それを「何回か通って頂かないと改善致しません」では、お話になりませんよね(^_^;)


例えば、これを私の好きなラーメンに例えてみましょう!!!

お店構えも立派なんですが「ウチのラーメンは5回食べてもらうと美味しさがわかってもらえるんですよ!」なんて言っているラーメン屋さんが良いのか!?

そんなに立派なお店ではないんですが「ウチのラーメンは一度食べてもらえれば美味しさがわかるんです!」あなたならどちらに行かれますか?

以上転載


まぁ、言葉を濁しているところもあるので、なんとも突っ込めない感じですf^_^;


>一度の施術で改善が無い様では本末転倒ではないでしょうか?

ここはうまいというか、無資格整体ならではのグレーな言い方ですね。
でも、そうすることで、やはり主張はどうしてもぼやけてしまいます。

文章の流れ通りに読めば、読者のみなさまの補正効果もあって、すんなりと読めます。
しかし、この一文だけを取り出すと、結局何を言っているのかわからなくなります…。

いったい「改善」とはなんでしょうか?もちろん、「完治」とは違います。
よくなることという意味でしょうから、ほとんどの整体でも「改善」はすると思います。

一度で改善するというのは、よく考えてみますと、実に曖昧な表現なのです。
むしろ、一度の施術で「改善」しない方が珍しいと思います。
※これは、こちらの先生が無資格のため「完治」と言いたいけど、「改善」と置き換えている可能性もあります。それならば、お客さんとしてはラッキーですよね。


>例えば、これを私の好きなラーメンに例えてみましょう!!!

味覚と治癒効果は全然違うと思うのですが、ご本人がそう言うのならそうなのでしょう…。

残念ながら、こちらの整体がどう痛くて、その痛さがどう改善につながるかという説明は、ありませんでした。
四十肩のくだりがありましたので、その療法のとき、「痛い、痛い」と言われているのでしょうか?

痛くてもこれで改善するのだから、少しは我慢しましょうということなのでしょう。
まるで、青汁のような感じですね。

ただ、他の整体がどうして「痛くない整体」をアピールしているかというと、もちろんお客さまの不安をやわらげるのが第一ですが、他にも理由はあります。

それは無資格の整体が許されるのは、 他人に害を与えない行為 だからであって、他人に害を与える行為は傷害罪に問われかねないんですよね。
つまり、痛い行為=痛い整体というのは、これは大いに違法性があるのですf^_^;


> むしろ 痛い整体?! 2

2013年6月27日木曜日

健康保険が使えるマッサージ店の正体は?

「健康保険が使えるマッサージ店」というタイトルの質問がヤフー知恵袋にあったので転載させていただきます。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12109341527

地方のスーパーマーケットの空きスペースにできたマッサージ店。
保険が使えるので一回目は1000円、2回目以降500円というチラシを見て行ってみました。

国民健康保険を提出して症状(筋肉痛で神経痛のような症状が出ている)など説明して、保険証をコピーして20分くらいマッサージ、15分くらい腰に電気マッサージ、体が楽になりました。

そして支払いは1000円で次回から500円だそうです。
500円なら毎日行っても良いような気がします。

それにしても、こんなに簡単に健康保険適用のマッサージが受けられるものですか?
医者の処方箋でもないと健康保険適用にならないと思っていました。

後で変な請求来ないでしょうね。


以上質問終了


回答でも書いたのですが、このやり方って、通常は接骨院(整骨院)での保険請求のやり方です。
※もちろん、不正な保険請求です。

マッサージの場合は、医師のよる診断書があって、はじめて 保険によるマッサージ治療 ができます。
上記のような請求もできないことはないのでしょうが、マッサージ師単独ではかなり難しいでしょうね。それに手を貸す医師もいないでしょうし。

と考えると、上記の「健康保険が使えるマッサージ店」というのは、これは接骨院が母体のマッサージのようなお店であると推測されます。

以下【】、他の回答者さまの回答

【行ってもないのに保険請求されてることは多々あります。

後は、保険証が変わった時に、電話が来て新しい保険証を持って来いと言うのもあります。
これは、行ってもないのに保険請求したところ、保険証番号が違って請求できなかった時に電話がかかってくるそうです。

万が一、請求が来ても放置して大丈夫です。しつこい場合は、警察、保健所へ。】

【健康保険はあくまで傷病の治療にかかる代金を負担するものです。
また、健康保険を使った場合は基本一ヶ所260円、温罨法を併施した場合70円を追加と金額が決っています。

一ヶ所とは右腕なら手首と肩の付け根とやっても一ヶ所、背中はどんなに広くても一ヶ所です。

あなたの場合、腰だけなので1ヶ所の施術であり、仮に温罨法を使ったとしても330円、その3割負担ですから100円で受けられます。

原則、病院で初診料を取られた上での施術と決まっていますから、マッサージ師が初診料を取るということもありません。初回も2回目以降も支払い金額に変わりはありません。】

下の回答者様はマッサージ関係の方のようで、細部にわたって事情に詳しいようですね。
やはり、質問者さまがかかられた「健康保険が使えるマッサージ店」というのは、接骨院系のお店のようですね。

でも、これってはっきり言って、法律的には黒に近いグレーの行為なんですよね(;^_^A
かつては、路面店の接骨院で細々と行われていた(※というか今も行われている)違法に近い行為なのです。
それが今や、スーパーマーケットという、とても目立つ場所で堂々と行うようになるとは…。いやはや、なんとも二の句が告げませぬ…。

それだけ柔道整復士の先生、ひいては手技施術業界が大変ということでもあるのでしょう。

こういう場所で、違法?脱法?マッサージを堂々と行うようになると、それこそ業界全体にいっせいに規制が入るかもしれませんね。


関連記事  ファストマッサージは規制されるか?

2013年6月26日水曜日

整体師は占い師?

下北沢に整体のできる占い店-犬猫専用ボディーケア・ヒーリングも
http://shimokita.keizai.biz/headline/1796/

下北沢北口に占い&整体の店「ヒーリング・サロン CHRONICLE(クロニクル)下北沢本店」(世田谷区北沢2、TEL 03-3481-9919)がオープンして約2カ月たった。

店舗面積は6坪、ベッド1床。
店主は、テレビ番組や雑誌、スマートフォンアプリ「LINE占い」などで活動している「タロットシャーマン」のクロ戌(いぬ)さん。

4年前から東洋百貨店内のスカル系雑貨店「SNIPEHEAD(スネイプヘッド)」を間借りし「CHRONICLE(クロニクル)」を営業していたが、「三面美容の考えから、タロットによる精神面のケアだけでなく、外面や内面のケアも行いたい」と新店を開いた。

新しく営業を始めた同店を本店とし、タロットと整体の専門店とした。東洋百貨店内の店は「2号店」と位置付け、アロマやリラクセーションを中心に営業する。


整体師は、20年の臨床経験のある長沼厚一郎さん。クロ戌さんとはネット上で知り合ったが、その後「足を運んだ神社でたまたま出会い、以後、親睦を深めるようになった」という。

メニューは、

「霊視鑑定 初回60分」(1万円)、
「ヒーリング+マッサージ+簡易鑑定60分」(8,000円)、
「整体 15分」(1,500円~)、
「犬猫専用ボディーケア・ヒーリング/経路セラピー30分」(3,000円~)
など。
20時~翌12時は特別料金として1,000円を加算する。

クロ戌さんは「霊視鑑定のリピーターは求めていない」と話す。
「精神的な悩みに向き合い改善するきっかけにしてほしい。病院へ通うように、悩んでいることを終わらせたり治したりすることを目標にしてくれたら」とも。

24時間営業。予約制。定休日はホームページで確認できる。


以上転載

わたしは、常日頃から「整体師なんて、占い師みたいなものですよ~」と自嘲気味に話しています。
整体師も占い師も双方ともに資格は要りません。また、両方とも「これで〇〇」というものも究極的にはありません。

「これで〇〇」というものがないというのは、整体師は「絶対にこれで治る」という整体法がないですし、占い師には「絶対にこれで当たる」という占い法はありません。

とくに占い師の方は、※ホットリーディングやコールドリーディングを駆使して、さも占いが当たっているかのように思わせるのが、占いの真骨頂であり、やり手の占い師です。

また、整体師の方も「これで治る」と思わせつつ、自然治癒の周期に上手く乗っかることで、さも自分が治しているように思わせるのが、整体の真骨頂であり、やり手の整体師です。

というような自論から、「整体師なんて、占い師みたいなものですよ~」と言っていたのですが、まさか本当にコラボしてしまうとは(;^_^A


関連記事  楽しんご整体と霊感系占いの不都合な共通点
        治る整体と当たる占い
        整体師は占い師?
        整体師は占い師? 2


※ホットリーディングとコールドリーディング
コールド・リーディング(Cold reading)とは話術の一つ。外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当て、相手に「わたしはあなたよりもあなたのことをよく知っている」と信じさせる話術である。「コールド」とは「事前の準備なしで」、「リーディング」とは「相手の心を読みとる」という意味である。

ホット・リーディング(hot reading)は、超能力や霊感によるリーディング(他人を読み取り、過去や現在を言い当てたり助言や将来の予言などをすること)に際して、事前に得た情報を利用すること。なぜ超能力者が、様々な事実を言い当てることができるかということを説明するために、こうした技法が紹介されることがある。

ウィキペディアより

2013年6月24日月曜日

ミドリムシ、いつ食べる? 今でしょう!?

テレビで健康系の番組をやっていて、“いつやるの?今でしょう!?”で有名なあの林修先生も出ていました。
今は、どのチャンネルにも出ている感じですね。

その健康系の番組の中で、(※健康系の番組じゃなくて、『行列のできる法律相談所』でした。法律相談はどこへやら…)林先生の健康法として、ゲッタマン体操とサプリ、そして、ゆで卵が紹介されていました。

ゲッタマン体操

これは気持ちいい体操ですね。

林先生は毎朝、青汁と一緒にサプリメントを飲むそうです。
ビタミンやカルシウム、酵素など約10種類…えっ、10種類…毎朝約50錠も飲むそうです…。

これは明らかに体に悪そうですね。「過ぎたるは及ばざるがごとし」の典型例だと思いますが、まぁ、本人の自由でしょうから。
女医である奥さんも「止めた方がいい」と助言されているそうです。

サプリメントの弊害の1つに肝機能の低下や異常があげられます。
サプリメントは錠剤になっているので、その状態のものを体内に入れると、肝臓に負担がかかるのです。
もちろん、少量ならば問題はないのですが、大量の錠剤を摂取すること自体が、体に負担をかける不健康な行為なのです。

この辺のサプリメント事情は、こちらの本にありましたね。
『誰も知らないサプリメントの真実』  高田明和

林先生が飲んでいるサプリメントの中に「ミドリムシ」がありました。番組ではそれにふれずに、軽くスルーしてしまいましたが、おそらくこちらのミドリムシだと思います。
ミドリムシの生命力(チカラ)

ゆで卵も1日に5~6は食べるそうです。
ゆで卵タレントとして、坂東英二の後がまを狙っているのでしょうか?(;^_^A

もちろん、(ゆで)卵の食べ過ぎもコレステロールを高くしてしまうので、健康を考えるのなら、1日に1個程度にとどめるべきものです。

過食・偏食は、健康を損なう可能性がありますので、くれぐれもご注意ください。


関連サイト  林修先生の健康法にドクターストップ「ヤメるなら、今でしょ!」

2013年6月23日日曜日

ダチョウ倶楽部 肥後克広(ひごかつひろ)の本にみる 整体師の有用性



読売新聞の広告で、ダチョウ倶楽部の肥後克広さんの本が紹介されていました。


基本は反らすだけ!
注射なし!薬なし!コルセットなし!

僕の20年来の腰痛を治した驚きの方法

とのことです。

どうやら反らす系の体操のようですね。
おそらく、 マッケンジー体操 の理論が入っているのかと思われます。
※追記:やはりそのようです。(ダチョウ倶楽部・肥後の腰痛を消した「ユルユル体操」とは?



長年苦しんでいた腰痛を、自分で治してしまうとは、肥後さんはすごいですね。
完治まではいかなくても、腰の痛みや苦痛を軽減させるだけでも、この手の自分に合った療法に巡り合うことはとてもラッキーです。

いわゆるこの感じが、俗に言う「合う(合わない)」ということなのでしょうね。

「あの先生とはちょっと合わない」

「あの整体のやり方は、わたしに合わない」

といった声はよく聞かれます。
療法なのですから、自分に合うものを探して、末永くお付き合いするのがよいですね。

肥後さんの腰痛期間は、20年ですか。長いですね~。
この間、いろいろな医療機関や非医療機関で、いろいろと腰痛治療をしてきたことと推測されます。

肥後さんがいろいろなことを試されて、それでも治らなかった、ということは、わたしの自論である 腰痛の回復期に乗っかる というものが簡単に覆されてしまいます…。

まぁ、屁理屈を言わせてもららうと、「この体操で治る!」と肥後さんが取り入れた体操をすることで、ストレスが軽減され、腰痛の治療効果があった、とも言えますけどね。


本題はそうではなく、「整体師の有用性」です。

世の中には、肥後さんのように何をやっても腰痛が治らなかった(治らない)という人はたくさんいます。
ですから、腰痛の改善(≒治療)を目指す整体師は、

これで腰痛は治る!

という療法を1つに絞って提供するのではなく、

これで腰痛は治った!

という療法をたくさん集めて、それを提供する方が良心的だと思います。

例えば、骨盤矯正で治る人もいれば、肥後さんのように体操系で治る人もいます。
ですから、これで良くならなかったら、次はこっちを試しましょう、というスタンスの方がより現実的ですし、良心的だと思うのです。

医療系の先生ですと、コロコロと治療法を変えてしまうのは、患者さんを不安にさせて逆効果かもしれません。

しかし、整体師の先生が行っているのは、腰痛をよくすることです。ですから、次々と療法を変えるというのも、それはそれで良いと思うのです。
※まどろっこしい言い方をしていますが、整体師は治療をできないので、腰痛を治すことは法律上できません。


これで治った!

という、いわば民間療法をたくさん収集して、一番効果がありそうなものをお客さんに提供する…そんな整体師がいればこれは非常に頼もしく、そのようなやり方ならばお客さんにとっても、整体というものは非常に有益、有効なものだと思います。


関連サイトのリンク  【著者は語る】タレント・肥後克広氏 「あきらめない腰痛」

2013年6月22日土曜日

瑛太と整体師の会話にみる 悪意のないメディア報道


瑛太「最高の離婚」で演技賞受賞 過酷撮影で「背骨にゆがみが…」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130621-00000117-spnannex-ent(※リンク切れ)

俳優の瑛太(30)が21日、都内で行われた「第39回放送文化基金賞」の贈呈式に出席。
主演したドラマ「最高の離婚」がテレビドラマ番組賞、自身は演技賞を受賞し、「素晴らしい作品を創りだした脚本の坂元裕二さん、プロデューサー、共演者の皆さんの力があってのこと」と喜びを語った。

同ドラマで妻に離婚を切り出される弱気で神経質な夫・光生(みつお)の演技が高く評価された瑛太は、長ぜりふに苦しんだ撮影を振り返り、

「中盤ぐらいから体の不調が表れてどうしたら良いのか分からなくなった」

と苦笑いで告白。

整体師に助けを求めたが、

「手や肩の緊張感がありすぎる。骨盤と背骨がゆがみきっている。あなたは何をやっているの」

と指摘され、

「みつおをやっています、と言ったところポカンとされました。そんなことを思い出しました」

と話し、笑わせた。

以上転載


俳優の瑛太さんと整体師の先生のちょっとほのぼのとした会話を披露して、場が和んでいる様が容易に想像されますね。

でも、ちょっと待ってくださいよ。
と、「ほんとうの整体の話をしよう」というブログですので、いちおう突っ込ませていただきますm(__)m

軽く「骨盤と背骨がゆがみきっている」と整体師の発言を、それが当然という前提として話を広げちゃってますけど、本当に 骨盤と背骨がゆがみきる ことは医学的・科学的にありうることなのでしょうか?

「背骨や骨盤のゆがみは、当然おこりうるもの」という前提にしてしまっています。もちろん、背骨や骨盤のゆがみなど、医学的にきちんと証明されていません。
もっと言えば、これは整体屋の宣伝文句であり、殺し文句でもあるのです。

このような(誤)報道によって、「俳優の瑛太さんも、整体をして背骨や骨盤のゆがみをなおしたんですよ」ということが、整体屋の宣伝文句に使われないとも限りません。

この報道のように、メディアの何気ないエピソード的な会話の紹介から

→骨盤や背骨はゆがむんですよ

という一種の刷り込みというか、バイアスがかかるのでしょうね。
ある意味これが、本当のサブリミナル効果かもしれません。

もちろん、メディアにその責任があるかといえばないのでしょう。

しかし、一方で 「小顔矯正」根拠なし と報じておきながら、もう一方で「骨盤や背骨のゆがみ」に関しては、当然あるものとして報道してしまっています。

もちろん、同じ部署や同じ記者さんが書いているわけではないですし、軽い感じの芸能ネタなので目くじらを立てる方がおかしいのはわかっておりますよf^_^;

でも、その反面、影響力のある芸能人の発言だからこそ、正しさを追及して、正すべきは正すというのが健全なメディアの在りようだと思うのです。
まぁ、悪意のないメディア報道といったところでしょうね。

整体は、資格のいらない商売 2

以下のような質問がヤフー知恵袋にありました。


自宅でマッサージのサロンを始めたいと思っています。
自宅でマッサージサロンを始めたい場合、どんな資格が必要ですか?

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14109163419


自宅でマッサージの仕事を始めたい場合。
どんな資格や手続きが必要ですか?

ハワイ州で2年間マッサージ学校に通い、ハワイ州公認のマッサージセラピストのライセンスを持っています。
ハワイ州で仕事をする場合、このライセンスだけで、就職できるのですが、日本ではどうなっているんでしょうか?

日本でよく見かける、自宅でマッサージサロンを開いている方は、どんな資格を取得しているのでしょうか?
資格を取るのに必要な手続きなど、詳しい事をご存知の方いらしゃいましたら、教えて頂けると大変助かります。


以上


正規の「マッサージ」をやるのであれば、ハワイでのマッサージセラピストの資格は日本では無効です。これはお医者さんが代表的ですね。
東日本大震災のとき、外国の医師団に“日本の”医師免許がないために、医療行為ができなかったという愚かしい事件が起こりました…。

法的には、その免許を取った国や州でしか、国家資格としての医療行為はできません。
こちら様の場合、「ハワイ州公認のマッサージセラピスト」ということなので、カリフォルニア州やニューヨーク州などといった他の州では、「マッサージ」行為はできないと思います。

アメリカは国ごとの医師免許ではなく、州ごとの免許です。
これは、カイロプラクティックでも同様ですね。

というわけで、正規の「マッサージサロン」を開きたいのであれば、当然正規のマッサージの学校に通い、免許を取る必要があります。
おそらく、こちらの方は、「正規のマッサージサロン」のことを知りたいわけではなさそうなので、こうお答えしました。

>自宅でサロンを始めたい場合、どんな資格が必要ですか?

現況、とくに資格は要りません。ただし、今後、規制される可能性がないわけではありません。

ファストマッサージは規制されるか?

他に仕事をしていないのであれば、「開業届」を税務署に出します。
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm


>ハワイ州で仕事をする場合、このライセンスだけで、就職できるのですが、日本ではどうなっているんでしょうか?

日本では、良い宣伝に使えますね。それをうまくアピールすると良いでしょう。


>日本でよく見かける、自宅でマッサージサロンを開いている方は、どんな資格を取得しているのでしょうか?

国家資格持ちの方から、2週間の講習会を受けた方までさまざまでしょうね。


結論からいうと、

マッサージをやりたいのであれば、マッサージの国家資格

マッサージのようなものをやりたいのであれば、とくに資格はいらない

という非常にわかりづらいグレーな業界なのです。

でも、みなさん、安心してください。

「それでは「マッサージ」と「マッサージのようなもの」の違いって何?」と聞かれたら、わたしも自信を持って

「わかりません!」

と答えるしかないですから(;^_^A


> 整体は、資格のいらない商売 3

整体は、資格のいらない商売

よく街中にあるリラクゼーションのお店や整体院で働くには、約2年間学校に通い、資格をとり…というようなことを、頭の中で思い描いて人は多いようですね(;^_^A

どうぞご安心(ご心配?)ください!
基本中の基本の話ですが、このような仕事をするにあって特別な資格はいりません。

60分3000円のリラクゼーションマッサージでおなじみの りらくさんの求人 にも、きちんんと書いてあります。

資 格:未経験者はプロの技術を習得頂く最短7~14日の講習有

まぁ、最短ですから、よほどうまい人の場合と善意に解釈しておきましょう…。


結局、医療行為ではない、このようなリラクゼーション(慰安)を目的とした施術を行うのに、特別な資格はいらないということです。
※ただし、それすらも許されないと主張する国家資格持ち(マッサージ、鍼、灸、あんま、柔道整復士)の先生もいます。

それらの主張からすると、リラクゼーションや整体は無法地帯であり、法律でなんとかすべきである、ということです。
しかし、こちら(リラクゼーションや整体)の側からすると、そもそも法律でどうこうすべき分野ではない、という主張です。

例えば、マッサージのうまい人が友達にマッサージをします。
「ありがとう」と1000円渡されます。
これってマッサージの違法行為ですか?

このやりとりの延長が、リラクゼーション店や整体院の施術と料金のやりとりである、という論理です。

まぁ、いささか強引なロジックですし、どちらを支持するかは、読者様の判断にゆだねるところであります。

また、マッサージ原理主義者(?)に言わせると、有料無料を問わず、「業」としてマッサージ行為をすること自体が違法と主張している方もいます。

あまは法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律)の原理主義的には正しいのでしょう。
しかし、現実としてそれが適用され、逮捕されたり指導を受けたりしたいる人やお店がないということが、現実を物語っています。


> 整体は、資格のいらない商売 2

2013年6月19日水曜日

健康食品の送りつけ商法

<薬事法違反>抗がん錠剤を無許可で送り付け 山口
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130618-00000113-mai-soci

山口県警は18日、抗がんなどの効能をうたった錠剤を無許可で販売したとして、健康食品販売会社「日本健康促進協会」=東京都中野区=の元社員4人を薬事法違反(無許可販売)容疑で逮捕したと発表した。注文を受けずに商品を送り付け、代金を支払わせていたとみられ、被害は全国で約2800人計約5800万円に上る見込み。

逮捕容疑は、共謀のうえ昨年5~6月ごろ、山口▽福岡▽大分▽島根▽広島--各県の73~81歳の男女6人に、「神の雫(しずく)」「海の宝」と名付け、免疫力増強や抗がんなどの効果をうたった錠剤(1瓶1万9800円)を無許可販売したとしている。

県警などによると、同年5~6月、被害者6人に「3回セットで購入してもらっている。拒否するなら超過金をもらう」などと突然電話があり、商品が代金引換で郵送されてきた。代金を支払った山口市の女性(81)の家族が警察に相談して被害が発覚した。

国民生活センターによると、「心当たりのない健康食品を送り付けられて代金を要求された」などの相談は昨年度に1万4596件で、前年度の2728件から急増。約9割が60歳以上からという。同センターは心当たりのない荷物が届いた場合は▽受け取りを拒否▽8日以内にクーリングオフをする--などの対応を呼びかけている。【井川加菜美、杉山雄飛】

以上転載


最近よく聞かれる「健康食品の送りつけ商法(詐欺?)」ですね。

でも、これは 薬事法違反 で捕まえていますね。
おそらく「送りつけ商法」は、詐欺での立件が難しいので、別件で逮捕したという感じでしょうか。
ただ、薬事法違反もけっこう立件は難しいのですが。

ここには書いてませんが、東京新聞によると原価300円の自称「健康食品」を、上のように 1瓶1万9800円 で売っていたとのことです…。

まぁ、安く仕入れて高く売るということ自体は詐欺でもなんでもないですけど…。
化学的に製造された商品の原価は、大量生産すれば、そんなに高くなりようがないですよ。

みなさまも、このような送りつけに、十分ご注意ください。

また、安易に健康食品を購入すると、その購入履歴が名簿に残り、それが名簿屋と呼ばれている専門業者に横流しされる可能性があります。
そして、その名簿が、ゆくゆくはこのような悪徳業者の手に渡らないとも限りません。
その辺の事情にも、十分にご留意くださいm(__)m


関連記事 ミドリムシの生命力(チカラ)

2013年6月18日火曜日

厚生労働省 「職場における腰痛予防対策指針(改定版)」

職場における腰痛予防の取組を!
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/youtsuushishin.html

~19年ぶりに「職場における腰痛予防対策指針」を改訂~

厚生労働省では、このたび「職場における腰痛予防対策指針」を改訂しましたので、公表します(別添資料参考。)。


職場での腰痛は、休業4日以上の職業性疾病のうち6割を占める労働災害となっています。厚生労働省は、平成6年9月に「職場における腰痛予防対策指針」を示し、主に重量物を取り扱う事業場などに対して、啓発や指導を行ってきましたが、近年は高齢者介護などの社会福祉施設での腰痛発生件数が大幅に増加している状況にあります。

このような状況を受け、適用対象を福祉・医療分野等における介護・看護作業全般に広げるとともに、腰に負担の少ない介護介助法などを加えて改訂を行いました。

厚生労働省では、改訂指針を都道府県労働局、関係団体、関係行政機関などに通知し、職場における腰痛予防対策を推進していきます。

また、今年度は社会福祉施設に対する指針の普及・定着を目的として、介護事業者を対象とした腰痛予防対策講習会の開催などの支援事業を実施する予定です。


以上転載

詳しくは、厚労省のホームページ、PDFファイルよりごらんくださいm(__)m


追記

関連記事

介護で「抱え上げ」やめて=腰痛予防指針を改定―厚労省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130618-00000147-jij-pol

厚生労働省は18日、介護現場などで腰痛に悩む介護士らが増加していることを受け、「職場における腰痛予防対策指針」を19年ぶりに改定した。高齢者らを介助する際、抱え上げると腰に大きな負担がかかるため、「原則として人力による抱え上げは行わせない」と新たに明記。リフトなどの福祉機器を使用し、やむを得ない場合は、2人以上で行うよう求めた。

社会的ストレス 腰痛に影響すると証明

社会的ストレス、腰痛に影響証明 福島医大の加藤助教
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130616-00010001-minyu-l07

心にストレスを抱えると、「日常生活に支障を及ぼすような腰痛」の発症が増加する―。

福島医大医学部整形外科学講座の加藤欽志助教(35)=富山県射水市出身、同大卒=が、東日本大震災、東京電力福島第1原発事故を経験した同大生を対象に行った調査からそんな研究結果をまとめた。

この研究は5月、米国アリゾナ州スコッツデールで開かれた学会の年次集会で発表され、同集会の最優秀演題賞に選出された。


周囲の出来事に起因する「心理社会的ストレス」の腰痛への影響は以前から指摘されていたが、加藤助教は世界で初めて証明に成功。

受賞について「研究が評価されうれしい。この研究が、ストレスで腰痛が悪化してしまっている患者の治療につながればと思っている」と話している。


加藤助教らのグループは2011(平成23)年1月、同大医学部と看護学部の学生を対象に腰痛とストレスに関する調査を開始。同3月11日に震災、原発事故が起きたため、震災で学生に加わった心理社会的ストレスが腰痛の発症に関与したかどうかを調べようと、同7月に追跡調査を実施した。

追跡調査をした学生94人のうち、アンケートにより震災前よりストレスが悪化したと判断されたのは3割。7割は、ストレスに変化がなかった。

震災後に腰痛を発症した人数の割合を、ストレスが悪化したグループと変化がなかったグループとで比較すると、いずれも全体の3~4割で違いはなかった。

しかし、日常生活に支障を及ぼすような腰痛が発症した割合を特別の評価法を用いて調べると、ストレスが悪化したグループでは22.2%に上り、変化がなかったグループでは7.5%にとどまった。


以上転載


これを読む限り、 腰痛=ストレスが原因 と読んでしまうのは、いささか短絡的にすぎますね。
腰痛をはじめ、痛みという症状に関して、「ストレス」が大いに影響しているということでしょう。

「腰痛の原因はこれ!」とか「こうすれば腰痛は治る!!」とかワンワードで言えるほど、腰痛は単純ではないということですね。

格安店は、激安競争に突入するか?

ヤフー知恵袋に次のような質問がありました。

【マッサージ店は60分2980円のところが非常多いですが、何か価格競争を避けるための協定があるのですか?それとも暗黙の了解ですか?

知人がマッサージ店を開業しようとしてるのですが、60分2980円を60分2500円にしたら同業者にケンカを売る行為となるのですか?】


まず、60分3000円くらいのお店は、そもそも マッサージもどき のお店であり、正規のマッサージ店ではありません。
よってそれを統括する業界というものも、業界団体というものもありません。
そもそも、監督官庁などもない、グレーなお仕事なのですf^_^;

というわけで、価格設定などの談合など開きようがなく、なんとなく落ち着いているのが、今の「1時間3000円」というものです。

とはいうものの、わたしがやり始めた十数年前は、1時間で6000円~8000円くらいが相場で、1時間6000円を切るわたしの店の料金は、画期的な「安くて良い」料金設定だったのです。
それが今では、1時間3000円とは…。


>60分2980円を60分2500円にしたら同業者にケンカを売る行為となるのですか?

これはどうでしょうね?
自由な価格競争を、「ケンカ」といえば、そう言えないこともないでしょう。しかし、健全といえば、健全な喧嘩だと思います。


さて、このような質問が出てくるということは、そろそろリラクゼーションサロンの各店が、安売り合戦に入り始めたのかもしれませんね。

このブログを書き始めた当初、 整体やマッサージの底値 を調べましたら、1時間2000円でした。
まぁ、いいところ、そこが下限でしょうね。下がったとしても2000円プラスアルファで落ち着くのではないでしょうか?


しかし、その値段設定で、果たして店が成り立つか?というのが、プラスアルファの難しい分岐点でしょうね。


仮に1時間2000円で、施術者に半分の1000円、オーナーに1000円だとしたら、この条件でもやってもよいという施術者を集められるでしょうか?
オーナーとしては、赤字にならなければよいという判断でも、施術する人が集められないと、この手の格安のお店は経営が成り立ちません。

なぜなら、この手のお店のオーナーにとって、真のお客さまは、店にやってくるお客さんではなく、店で働く施術者ですから。
この仕組みは、廃品回収やタクシーなどと同じ仕組みです。


個人のお店で、1時間2000円くらいでやるのは、十分に考えられます。
ただ、それだと少なくとも倍は働かなければいけないので、非常に疲れると思います。

また、安いだけが目当の客さまの不合理な注文にも答えなくてはいけません。
例えば、肩のみ1時間とか、足裏のみ1時間とか…。
(申し訳ないですけど、マッサージはとにかく安いのがいいというお客さまに限って、あれこれと注文をつけてくるイメージがあります…。)

そうなると、個人店の場合、先生の体がもつか?というのが一番のネックになります。
また、時給換算にすると、1時間1000円といったところでしょう。
果たして、時給1000円の労働に値する仕事なのかどうか?その辺は個々の施術者の判断次第でしょうね。


どの業界もそうですけど、整体やマッサージもどきのこのグレーな業界も、価格の二極化が進むと思います。

2013年6月17日月曜日

りらく 裏情報



アメブロの方 で死蔵していたので、こちらに移します。
記事としては、2012年12月時点での情報となっております。
裏情報、というほどの内容ではないですけどねf^_^;


ヤフー知恵袋で、りらくで働いているという方に出会いました。
せっかくなので、ダメもとで、ぶっちゃけのところを聞いてみました。

3日後、あきらめていた頃に、ご丁寧な回答をいただきました。
でも、内容がおおっぴらに出来そうにない感じですので、アメンバー限定にしています。

以下、コピペ
※1~7の数字は、わたしの質問です。


「今年の4月から愛知県のリラクで働いている者です。ご参考になればと思います。

1 、まず、スタッフさんは、平日・土日は何人くらいでやられていますか? 

自分の働いている所は場所的には県道沿いで、平日は5~7人 土日は10人くらいです。
時間帯によってかなりばらつきがあります。

2 、1日何人くらいのお客さまがいらっしゃいますか?

丸一日働いたことがありませんので、おおよそですが平日で30~40人、土日で70~80人位でしょうか。

3 、お客さまの単価はどれくらいですか?

ほとんどの人が1時間¥2980のコースです。

4 、2:30までやっていますが、夜の遅い時間にもお客さまはいらっしゃるのですか?

夜遅くにもお客さんは来ます。 トラックの運ちゃん タクシードライバー 酔っ払いのオッサン キャバ嬢 等
どう見ても酔っ払っている人は断りますが、夜の客層はあまりよくはありません。
自分は夜はやりません、人の体ほぐして自分の体悪くしたくありませんので。

5、 お店の雰囲気(スタッフ同士)はどうですか?

スタッフは皆、個人事業主として登録していますのでお客の奪い合いは必至です。
特に数少ないプロの人(数人います)は自分の技も見せませんし我々とも付き合いません。
店はお世辞にもお洒落とは言えません。
一番近い雰囲気は場末のピンサロですかね。

6、 経験者=うまい、未経験者=下手ではなく、上手い・下手に経験は関係ない感じですか?

この世界、経験がものを言う世界です。未経験者で上手い人はいるはずがありません。
3週間の研修で4月から働いている自分としては¥1000でも自分のような素人にマッサージして欲しくはないです。

7 、ぶっちゃけ長く続けられそうですか?

自分には無理です。暇な時は財布が空っぽ、忙しければ体がボロボロ 一人60分マッサージして¥1800の収入では
ぶっちゃけ割が合いません。60分真剣にマッサージしたことありますか?それはもう疲れますよ。」

貴重な生の声をいただけて、よかったです。

ファストマッサージは規制されるか?


Big America Grand Canyon Burger / Dick Thomas Johnson


先日、ある人と話をしていて、街中で1時間3000円くらいの“マッサージ系”のお店、いわゆる ファストマッサージ が本当に増えましたね、という話題になりました。
※(ある人とわざわざ伏せる必要はないので→)ある人とは、 サンプロのTさん です。

その話の中で、「これだけ増えすぎると、この業界にも規制が入るんじゃないんですかね?」と聞かれました。
どうでしょうか?
わたしとしては、それはないと考えております。

業界に規制が入るとしたら

1 著しい健康被害が多発している
2 似たような業界団体から圧力がかかる
3 内部告発などで、中から崩壊する

以上の3点が考えられると思います。
※もちろん、わたしの推測ですから、明日、規制されるかもしれませんけどねf^_^; (ちょっと逃げ腰の論調)


まず、規制されるとしたら、要因として一番可能性が高いのは、1の「著しい健康被害が多発している」でしょうね。
現在、よく調べれば、「健康被害」は出ていると思います。
ただ、それは決して「著しい」とまでは、言えないレベルのものだと思います。

※参照 TBS Newsi マッサージや整体で骨折の被害も

上の調査結果でも、健康被害の報告は見られます。
しかし、著しい数とまでは言えません。

数は少なくても、健康被害が出ているならば、無資格の施術はやめるべきだ!と反感をおぼえる人もいらっしゃると思います。
ただ、ここで問題なのは、では国家資格があれば健康被害が出ていないかといえば、そんなことはないという事実です。

無資格→健康被害多発
国家資格→健康被害なし

という調査結果ならば、即刻無資格の施術を規制すべきでしょう。
でも、現実は資格があろうがなかろうが、同じように健康被害が出て、なんなら鍼や整骨院での治療の方が、その程度が大きい場合がある、というのが現実なのです。

これをどう捉えるか?そこが難しいので、「健康被害」の側面からは、なかなか規制しづらいと思います。

そもそも、整体師の職業が違法とされていないのは、

A 「人体に害が無い行為」を行うのならば、それを妨げる法律はない
B 憲法で「職業選択の自由」が保障されている

この2点をよりどころとしています。
いわゆる無資格でもできる「ファストマッサージ」も同じように考えられるでしょう。

ですから、健康被害であるAを起こしてしまった場合、それをどう判断するかでしょうね。
あくまで「故意」と捉えるか、はたまた「未必の故意」と捉えるか、みんさんはどうお考えになりますか?


次に可能性があるのは2でしょうね。

2の場合、抗議をするとしたら、正規の「マッサージ」の業界団体でしょうね。
しかし、そういったものがあるのか?きちんと組織として運営されているのか?
ちょっと内部事情に詳しくないのでわかりませんが、予想としてはうまくまとまっていないと思います。
そもそも、マッサージ業は個々人で完結してしまう仕事なので、業界団体を作ったり、そこに所属したりするメリットが薄いと思うのです。

でも、この業界が、抗議するということは可能性として考えられますね。
ただ、その抗議が法律の最上位に位置する日本国憲法で定められた「職業選択の自由」に勝てるかどうか?
わたしには、勝てると思えません…。


3の内部から、というのもなくはないと思います。
この手のファストマッサージ店は、 雇用形態が業務委託 です。

営業時間は、朝の11時~夜中の2時までとなっています。その時間内に、好きな時間に来て施術をし、好きな時間に帰っていいという意味です。
ただ、本当にそれでお店として立ち行くのか?

この時間に入ってくれとか、もう少し残ってくれとか、そういうようになっているのが現状ではないのでしょうか?
また、店の掃除やポスティングなどは任意であり、強制はできません。

もし上のような「従業員」にしてもらうことを命令された場合は、やる必要はありませんし、もしやるとしたら別途で給与が発生します。

というような、おそらく超ブラックである雇用形態をつつけば、厚労省なりの労働を管理監督する部署が動くかもしれません。
ただ、その場合、そのお店にだけ行政指導が入り、業界全体にまで波及するかと言えば、どうでしょうね?
おそらく難しいでしょう。


ある業界を規制するような動きは、乱暴な言い方ですが、人が死ぬようなことがないかぎり、まず起こらないと思います。

なにせ、法律の最上位である日本国憲法で保障された「職業選択の自由」は大きいと思います。
もちろん、それは「人体に害が無い行為」に限りますが。


追記

昨年の4月に起こった「ツアーバス」くらいの事故(事件)でも起きないかぎり、なかなか規制というものは、どの業界でもしづらいのではないのでしょうか?
※以下転載

ツアーバス業者半減へ、厳格基準でコスト増
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130617-OYT1T00664.htm(※リンク切れ)

昨年4月に群馬県藤岡市の関越自動車道で乗客45人が死傷した高速ツアーバス事故を受けて国土交通省が8月に導入する新制度で、高速ツアーバス事業者のうち半数が、停留所の確保などコスト負担増を理由に撤退する方針とみられることが同省のまとめでわかった。

同省は「現在よりも便数が減る可能性が高い」としている。

国交省によると、全国の高速ツアーバス事業者は昨年9月時点で228社。同省は、許可審査に約3か月かかるとして今年4月末までの申請を呼びかけてきたが、申請は今月14日時点で、新たに自社運行を始める旅行会社も含めて111社にとどまっている。撤退後は、観光などの団体向け運行に専念するとみられる。

(2013年6月17日14時57分  読売新聞)

2013年6月15日土曜日

太田の接骨院の先生が、ニセ医者騒動?!

ちょうちょ結びの縫合で発覚、ニセ医者を逮捕
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20130614-00000056-jnn-soci(※リンク切れ)

傷口をちょうちょ結びで縫合したことから発覚したようです。東京・八王子市のクリニックで医師免許を持っていないにもかかわらず患者を診察していたとして、45歳の男が警視庁に逮捕されました。

足早に警察車両に乗り込む男。14日午後、警視庁に逮捕されたK容疑者(45)です。逮捕の容疑は医師法違反。K容疑者は、医師免許を持っていないにもかかわらず、おととし1月からおよそ2年間、八王子市のクリニックで患者13人を診察していた疑いが持たれていて、事務長だったM容疑者(45)も逮捕されました。

診療時には有名私立大学病院の白衣を着ていたというK容疑者。内科と皮膚科で注射や点滴、薬の処方、さらに手術などの診療を行っていて、院長も信頼していたといいます。

「朗らかで、大きな声で話す人です。(医師と)信じて疑いませんでした」(クリニックの院長)

しかし、K容疑者は手術で傷口を糸で縫合する際にちょうちょ結びをしてしまったために、看護師が不審に思い、ニセ医者と発覚したということです。患者の中には「危うい医者」と感じた人もいました。

「薬を全くわかっていなかったので。皮膚科の軟膏なんですけど、それが欲しかったけど、そのときにその名前を言ってもわからなかったので、大丈夫かなと」(患者)

K容疑者は週に1回、クリニックで勤務するほか、地元の群馬県太田市で柔道整復師として接骨院を開業していました。

「私はもうゴッドハンドと思うように、先生(K容疑者)がいないと『先生どうした』ってがっかりして。本当にうそみたく治るんで、本当に私は一時は神様だと 思うようないい先生ですよ」(接骨院の患者)

一方で、K容疑者の幼少期を知る人は・・・

「すごくね、ごまかしたりするのが得意なんですよね。小さいころからもう、絶対何かやると思っていた」(幼少期のK容疑者を知る人)

小学校の卒業アルバムに「天才少年になる」と記したK容疑者。取り調べに対し、容疑を認めているということで、警視庁は動機などを調べています。(14日16:27)

以上転載




なんだかこのクリニックというところも変な感じですね。
院長が医師免を持っていて、適当にやらせている系のクリニックなのでしょうか??


「高尾クリニック」とその右隣の表記「頸痛・腰痛。膝痛・骨折・捻挫・肩こり・リウマチ・骨粗鬆症・交通外来」

クリニックと言葉を濁していますけど、接骨院が行っているような治療です。


>診療時には有名私立大学病院の白衣を着ていたというK容疑者

これはまさに「インチキ」がやる手法です。
無資格の整体師も、この手のやり方でやる場合は、出来るだけ “医師” のように見えるように、自分の格好や店の構えをしつらえます。
まぁ、これって1つのマニュアルですよね。


へ~、太田で1・2を争う儲かっている接骨院さんですね。
近年はことに、道場を建てたり、送迎を頻繁に行ったりで、かなりザクザクな感じでした。
代替わりして、儲けるノウハウを取り入れたのでしょうか。

これは噂レベルで聞いてほしいのですが、こちらのやり方は、まずはワンコイン受診でお客さんを呼び、そこから単価の高い機械系へ誘導する手法のようです。
例えば、500円で肩のマッサージをちょこちょっことやり、旧式の機械にかかってもらい(これは無料)、「こちらの最新式のものなどいかがですか?」と誘導するようです。
最新式のはもちろん有料で、1時間6000円取るとか取らないとかいう噂です。

まぁ、典型的な儲け主義の接骨院のやり方でしょうね。

そういえば、朝、こちらさんの前を通ってみましたら、「太田第一整形外科内科」という看板が脇についてましたよ!!
もしかして、ここでも無資格医療を行っていたのでしょうか??


>「私はもうゴッドハンドと思うように、先生(城代容疑者)がいないと『先生どうした』ってがっかりして。本当にうそみたく治るんで、本当に私は一時は神様だと 思うようないい先生ですよ」(接骨院の患者)

これですよね、まさに儲かる整体院の構造とピッタリ同じですf^_^;


今、テレビドラマで『雲の階段』という無資格医をテーマにしたものをやっています。
あちらは、主人公の相川三郎くんがまったくの“無資格”なので、「雲」の階段なのでしょうが、こちらの先生は、一応は柔道整復師の先生です。
ということは、まったく医療行為が行えないわけではないので、1本の細い糸でつながった、さしずめ『蜘蛛の階段』といったところでしょうか(;^_^A

オチとしても『蜘蛛の糸』のカンダタくんのようになってしまいましたね…。


※追記 その後
以下、東京新聞(2013.7.9)より

医師法違反で起訴
診療所で医師に成り済まして患者を診察したとして、東京地検立川支部は、医師法違反の罪で「高尾クリニック」(八王子市)の元実質経営者で柔道整復師K容疑者(45)=群馬県太田市=を起訴した。5日付。

立川区検は医師法違反ほう助罪で高尾クリニックのM元事務長(45)=群馬県大泉町=を5日付で略式起訴し、立川簡裁は罰金50万円の略式命令を出した。


> 太田の接骨院の先生が、ニセ医者騒動?! 2

2013年6月14日金曜日

整体の源流 4 ~ボキボキ整体

整体の源流 3 ~接骨→整体 の続きです。


もともと整体というのは、整体操法というような体操のような感じの健康法に端を発し、それが骨接ぎ系の柔道整復師の施術法と合流したと考えられます。
そして、再び大きく流れを変えたのが、カイロプラクティックの影響だと考えています。

カイロプラクティックは、わたしが中学生の頃、とんねるずのテレビ番組で「愛のカイロプラクティック」というコーナーでやっていたくらいですから、20年前には市民権を得ていたと考えられます。

ただ、ものすごく説明しずらかったのと、整体をやっていた人が勉強の一環で取り入れ、それを施術していたせいで、カイロプラクティックとしてではなく整体として、そのテクニックが行われていたと考えられます。

専業のカイロプラクターが現れるのは、十分にカイロプラクティックが世間に認知されてからで、それまではカイロ=整体で行っている人が多かったのではないのでしょうか。
※現在でも、カイロプラクティックの学校を出ても、名称は整体師や整体院としている人は多いです。

このように、やっていることはカイロプラクティックのテクニックだけど、名前は日本人に親しみやすく、わかりやすい「整体」としていたせいで、本来やらないのに、整体はボキボキ、バキバキやるものだと世間に思わせてしまったのだと思います。

ですから、今の本流としての整体というものは、体操法としての自力整体の流れから、柔道整復師の整骨→整体を経て、カイロプラクティックの骨格矯正を取り入れつつ、全体的に体を整える施術法という感じに落ち着いているのかと思います。

本流という流れがあるということは、もちろん亜流というものもあるわけで、矯正をしない整体は、国家資格持ちのあまは師さんたち(あんま、針、灸、マッサージ師)に言わせると単なる指圧やマッサージということのようです。
指圧やマッサージ(=国家資格が必要な施術)だから、整体は違法という論理が成り立つと主張しているわけですね。


というわけで、ヌエのような整体というものの姿に迫ったわけですが、いかがでしたでしょうか?
もちろん、これらは論拠薄弱のわたしの自論の域を出ていないので、人前で堂々とは話さないでくださいm(u_u)m
ご精読ありがとうございました。

整体の源流 3 ~接骨→整体

整体の源流 2 ~自力整体 の続きです。


今や、整体というと、施術者が被施術者に対して行う施術のことを指していますが、厳密に言えば、自分で行う整体法もあります。

それではどうして施術者が行うもの=整体となったかというと、これは柔道整復師の先生方の力だと思います。

もともと、国家資格である柔道整復師の先生方ができる医療行為は、捻挫や脱臼など、いわゆる「骨接ぎ」と言われている分野のものです。

※参照 整体院と整骨院の違い

また、現在、「接骨院・整骨院」と言っている本来の正しい名称は、 柔道整復師施術所 だそうです。
柔道整復師施術所では、あまりに味気ないですし、何をやっているかがぼやけていますね。
ですから、通り名として「接骨院・整骨院」と名乗り始めたみたいです。

ただ、はじめのころは「接骨院」でもよかったのでしょう。元々は柔道家の副業的な国家資格が柔道整復師の資格でしたので、それを本業にして儲けようという人は少なかったと想像されます。

しかし、月日が経つうちに、国家資格である柔道整復師できちんと生計を立てていこう、という人が増えてきたのでしょう。

そこで、骨接ぎをイメージさせる接骨院から、もっとソフトな感じの「整骨」という言葉が生まれたのではないかと思います。

ただ、この「整骨」にしても扱っているものは、「骨」です。
これでは「骨は別になんともない」という患者さん(お客さん)は呼べません。そこで相性が抜群に良かったのが「整体」という用語です。

整体ならば、骨ではなく体を整えるので、骨に異常がなくても、体に異常があれば行ってもいいところとイメージしてもらえ、訴求効果は格段に高まります。

自力整体は自分で動かして効果が上がる整体法です。自分で動かして効果があるならば、他人が動かしても効果があるはず…ということで、本来自分が動かす体操法である整体を、他人が動かす整体に変えた人たちがいると推測されます。

ここでおあつらえ向きなのが、そう柔道整復師の先生たちですね。

柔道整復師の先生は、もともと骨のプロでしたので、筋肉をさわることなど雑作もないことです。
施術者が行う整体を整骨の分野にうまく取り入れ、骨に関する治療だけでなく、筋肉に関する治療も行うようになったのだと思います。

流れとしても、接骨 → 整骨 → 整体 という感じならば、スムースな流れになっていると思いませんか?まぁ、あくまで言葉遊びのレベルですけどね。

もともとはあくまで筋肉や筋を伸ばしたりするだだけの施術が、関節、つまり骨をボキボキやるのが整体だ、というような世間の認識になったのは、カイロプラクティックの影響が大きいのかと考えられます。


整体の源流 4 ~ボキボキ整体 へ

整体の源流 2 ~自力整体

整体の源流 1 ~備忘録 の続きです。


一般の人は整体というと、整体師が患者さんの体をねじったり、押したりして、体を整えることだと認識していると思います。

それはそれで正解なのですが、それは施術者が行う整体法であって、それとは別に自分が行う整体法もあります。
ストレッチをイメージするとよいかと思います。一人で行うストレッチもあれば、二人で組になって行うストレッチもあります。

また、わたしの自論としては、この自分が行う整体法が、むしろ本家本元の整体だったような気がします。

日本という国は、ラジオ体操などというものがあることでおかわりのように、「体操」というものを健康法の大きな1つとして位置付けてきてまいりました。

これはどの時代からそうなったのかはわかりませんが、整体という言葉ができた時には、もうすでにそのような「体操」という健康法は、十分に認知されていた土壌は完成していたと思われます。

他者、つまり、施術者が被施術者に対して行う療法は、江戸の古来より、鍼・灸・按摩がメインでした。
マッサージはその名の通り、外国生まれの輸入物で、これは戦後から普及したのではと思います。
※マッサージに関しては、本来オイルを使う施術をマッサージと言い、今のいわゆるマッサージは、按摩を格好よく言い替えただけという説もあります。

整体がなぜ整体と呼ばれるようになったのかは、定かではありませんが、わたしの推測では、自力で行う体操法→自分で体を整える体操法→整体操法→略して、整体 という感じで変遷したのではないかと思います。

まぁ、名前の由来なので、これが正解というのはないのでしょうけどね。

ただ、一人で行う整体法がなぜ淘汰され、施術者が行う整体法が整体と呼ばれるようになったかは、これは柔道整復師の先生方によるところが大きいと考えています。


整体の源流 3 ~接骨→整体 へ

整体の源流 1 ~備忘録 

よく整体のことについて聞かれるのですが、たいてい現在のことなら答えられます。
でも、もともと「整体」って誰が編み出したの?とかいう話になると、これがよくわからなくなりますね。

いちおう、整体の創設者みたいな感じで、書かれている人はいるようですが、どうにもイマイチな気がします。

もっと、カイロプラクティックのように、D・D・パーマーが、19世紀の末、アメリカでやり始めました…みたいな話ならば、話としても伝えやすいのですが。

※もし、整体の誕生から今にいたるまでの歴史をご存知の方がいらっしゃいましたら、サイトなり文献なりを教えていただけたら幸いですm(u_u)m


はっきりとした整体の歴史がわかっていないので、ちょっと自分なりに推測してみました。
と言っても、おそらく「野口整体」とかの本は読んでいるので、まったくの自論というわけではありません。

まず整体の流れとして、大きく2つの流れがあるのではないかと考えております。

1つは、自力整体からの流れ、もう1つは接骨→整骨→整体という柔道整復師からの流れです。

この大きな2つの流れが、合流したり、離れたりしながら、なんとなくヌエのように整体というものが存在しているのかな、と思うのです。

まず、自力整体からの流れを見ていきたいと思います。


整体の源流 2 ~自力整体


※参照サイト 野口晴哉 整体入門

プロ野球コミッショナーの「知らない」と整体師の「治る」の不都合な共通点

今年のプロ野球は、やたらとホームランがでるなぁ、やっぱり球が変わったせいなのか?ということは、プロ野球の開幕当初から言われていたことでした。

しかし、プロ野球機構サイド(NPB:日本野球機構)は「球は変わっていない」という公式見解を公表していたので、プロ野球選手をはじめ、多くのファンは、まぁそうなのか、という感じでした。

それが、この中途半端な時期に、「すみません、やっぱり、変わってました…」と来たので、プロ野球選手や野球ファンのみならず、一介のわたしのようなものまで「?」という感じです。

まぁ、いろいろと内部事情があるのでしょうが、まったくもって「不可解」ですね。

不可解といえば、日本野球機構の理事長である加藤良三コミッショナーがこれを「知らなかった」というのは、なんとも解せない話です…。

でも、これって、この発言事態が、これはこれで問題なんですよね。

もし本当は知っていたにもかかわらず、「知らなかった」と言っているののならば、虚偽の発言ということで大問題です。
また、本当に「知らなかった」ということならば、日本野球機構とは重要なことがトップまでのぼってこない腐った組織と自らが語っているようなもので、これもまた大問題です。もちろん、理事長の責任は逃れられません。

いずれにせよ、大事なことをトップが「知らなかった」では、大問題ですし、済まされないのが常識です。


これに似たところが、整体〝治療〟にもあります。

整体師(無資格の場合)は、治療はできません。ですから、本来は肩こりや腰痛などを治すことはできません。
あくまで、資格としてできない、という意味です。

資格として治せないけど、施術として治しちゃうんだから、しょうがないでしょ? みたいな、腕に自信のある整体師の方は多いです、というかそんな人ばかりです(;^_^A
※実際に治している、治せているかどうかはわかりません。

もちろん、無資格の整体師の場合、広告や告知で「治療」や「治る」といった表現は使っていません。でも、対面での接客時には使っていると思います。
治療効果や治るようなことをにおわせている時点で、まぁ、グレーなんでしょうけどね…。


もし仮に、無資格の整体師が肩こりや腰痛を治しているのならば、それは医師法により犯罪行為ですし、治せるようなことを宣伝しておいて、治せないならば、これは立派な詐欺罪です。

ということで、整体師の「治る」や「治す」という言葉は、先のコミッショナー発言同様に、どっちに転んでも問題となる実に危ない発言なのです。

2013年6月12日水曜日

週刊ポスト マッサージ師資格者 0(ゼロ) 「3日で覚える子も」

マッサージ師資格者0のリフレ店「3日で覚える子も」と経営者
http://www.news-postseven.com/archives/20130308_174631.html

世の中には不況なんてなんのその、しっかりと稼いでいるビジネスがある。 ここでは、雨後のタケノコのように増えたスピードマッサージ店の「儲けのカラクリ」を紹介する。

スピードマッサージ店の呼び方は「リフレクソロジー」など様々だが、いずれも15分1500円など、時間が短くて手頃な料金が特徴だ。

10年ほど前に整体院を閉めて、都内にリフレクソロジー店を開業したという経営者に話を聞くと、こんな有利な点が。

「整体院は厚労省の管轄で、法律によって広告が制限されている。その点、リフレの店なら広告はし放題だから、集客力が圧倒的に違います」

さらに、取得するには専門学校に3年ほど通い、約500万円の費用がかかるマッサージ師の国家資格も必要ないというから驚きだ。

「うちのスタッフは8人いて全員20代の女性ですが、マッサージ師の免許はひとりも持っていません。アルバイト募集で若い女性スタッフを集め、最初は受付をさせながら、1週間ほどでマッサージの方法を教えます。勘のいい子なら3日でツボを覚えますよ(苦笑)」(前出・経営者)

※週刊ポスト2013年3月15日号


ちょっと古い記事ですが、せっかく拾ったので、メモ的に記録しておきます。

>スピードマッサージ店

初耳の言葉です。
この手の「マッサージ」は、一時期「クイックマッサージ」と呼ばれていたました。それが、NGになったため、それ以降「マッサージ」混じりの表記は、黒に近いグレーですね。


>10年ほど前に整体院を閉めて、都内にリフレクソロジー店を開業したという経営者

実に経営の才を感じる経営者さんですf^_^;


>整体院は厚労省の管轄で、法律によって広告が制限されている

厚労省の管轄にあるのは整骨院(接骨院)で、リフレのお店同様に、整体院もどの管轄下にはなく、そのため広告は自由です。
※正規の「マッサージ」も広告は規制されています。


>アルバイト募集で若い女性スタッフを集め、最初は受付をさせながら、1週間ほどでマッサージの方法を教えます。勘のいい子なら3日でツボを覚えますよ(苦笑)

この最後の (苦笑) が、経営者の本音だと思いますよ…。

2013年6月11日火曜日

整体とカイロプラクティックの違い 2

整体とカイロプラクティックの違い 1 の続きです。


「意外と知らなかった!「カイロvs.整体」の違いと効果的な利用法」という記事を検証しながら、整体とカイロプラクティックについて、論証したいと思います。

まず、

>女性に多い頭痛、肩こり、腰痛が酷いとなれば、カイロプラクティックや整体に通うことも治療のひとつの手段ですよね。

のっけから怪しい雰囲気が漂ってきます。

わかる人はわかると思いますが、そもそも整体やカイロは民間の資格でできるものです。ですから、医療者が従事しているケースは稀です。

よって、 治療のひとつの手段 と言ってしまうのは、ちょっと危険な物言いです。
このような人たち に、たちまち噛みつかれてしまいますよ(;^_^A


>そこで今回は、整体サロン『ボディサイン』院長の宮本晋次さんに、カイロと整体の分かりやすい違いとNG利用法、そして効果的な利用法も教えて頂きました。

整体サロン ボディサイン の院長、宮本さんは、村上整体学院という民間の整体学校の卒業です。ということで、「治療」はアウトですね。

もうこの時点で、この記事を書いたライターさんには、正確に記事を書く能力がないということが露呈されてしまいました…。
整体やカイロを扱うならば、「治療」という文言は禁句です。

でも、せっかくなので、整体とカイロの違いを拝読いたしましょう。

>カイロプラクティックとは本来、脊椎に歪みが生じることで起こる頭痛、肩こり、腰痛などの体調不良を、身体の土台である脊椎を正常な位置に戻すことで改善する施術方法

>整体とは痛みや頭痛・肩こり・腰痛などの症状のある箇所、またそこに関連した部位を揉む事やストレッチをする事で、筋肉の緊張や身体のバランスを改善する手法

カイロ=脊椎 整体=筋肉 に対して処置を行う、という感じの位置づけですね。
まぁ、これがわかりやすい違いの説明でしょうね。

>カイロや整体は民間資格のため、国家資格のようなきちんとした試験があるわけではありません

でも、揚げ足をとる言い方をすれば、これなんですよね。
国家資格のようなきちんとした試験がなく、よってきちんとした定義がない整体やカイロを、どうやって定義しているのか?
それは、まったく説明者の恣意性にまかされることになるのです。

今は、はっきり言えば、整体もカイロも同じようなものですね。
その証拠に、カイロの学校を出ていても、たいていの先生は整体師を名乗ってますし、セミナーなどで整体系の技術もカイロ系の技術の一緒くたになっているのが実情ですから。


>やみくもに、毎週または週に何回通うように勧めてくるお店や、むやみに回数券の販売などを勧めるお店には注意が必要です

そうですね、これは言えていると思います。
ただし、個人差もありますし、良いと思えば毎日でも通ってもいいと思いますけどね。

でも、そのとき、「骨盤がゆがんでる」とか「左右の足の長さが違っている」とか「通わないと、ひどいことになるよ」とかいう、ちょっと脅しているような整体院やカイロ院は止めておいた方がいいと思います。

それは、「先祖の霊を鎮めるために、あなたにはこの壺が必要ですよ…」と、言ってくる霊能系の占い師と同じ営業のトリックです。
十分にご注意ください。


> 整体とカイロプラクティックの違い 3

整体とカイロプラクティックの違い 1

意外と知らなかった!「カイロvs.整体」の違いと効果的な利用法
http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20130611/Biranger_72182.html

女性に多い頭痛、肩こり、腰痛が酷いとなれば、カイロプラクティックや整体に通うことも治療のひとつの手段ですよね。しかし何気なく通っている、カイロプラクティックと整体の違いはご存知でしょうか?

違いも効果もよく分からないまま、ただ通い続けて「こんなに通っているのに一向に良くならない」と疑問に感じている方も多くいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、整体サロン『ボディサイン』院長の宮本晋次さんに、カイロと整体の分かりやすい違いとNG利用法、そして効果的な利用法も教えて頂きました。


■こんなに違うカイロと整体

「近年、美容効果をうたった“骨盤矯正”なども耳にする事が多いと思いますが、カイロプラクティックとは本来、脊椎に歪みが生じることで起こる頭痛、肩こり、腰痛などの体調不良を、身体の土台である脊椎を正常な位置に戻すことで改善する施術方法です。歪んでいる脊椎を矯正する事で、痛みや不調が取り除かれ、神経の伝達がスムーズになり、人間が本来持っている自己治癒力を回復させていきます。

それに対し、整体とは痛みや頭痛・肩こり・腰痛などの症状のある箇所、またそこに関連した部位を揉む事やストレッチをする事で、筋肉の緊張や身体のバランスを改善する手法です」

体調不良を改善するためにこんなに違う方法。“土台を整える”か、“緊張を揉みほぐす”か、あなたはどちらを選びますか?


■本当に効き目がある整体院の選び方

「当然ですが、正しい知識と技術を持つ施術者のいるお店に行くことが大前提となります。カイロや整体は民間資格のため、国家資格のようなきちんとした試験があるわけではありません。ですので、誰でもお店をオープンする事が可能であり、中には数日間の研修後、すぐにお客様を担当するといったお店があったり、開業する人もいるようですので、注意が必要です。

自分が信頼できると思える人に出会えたら、症状改善、さらには予防の意味も含め、定期的に通われる事をお勧めします」

世の中に無数にある整体院だからこそ、信頼できる人を見つけたらあれこれ浮気せず、定着して通い続けることが結果、症状改善さらには予防に繋がるようです。


■本当に正しい通院頻度

「やみくもに、毎週または週に何回通うように勧めてくるお店や、むやみに回数券の販売などを勧めるお店には注意が必要です。お勧めの通院頻度としては、初めの数回は間隔を詰めての来院を推奨しています。

何度か通院すると、次第に骨格の歪みが小さくなり自己治癒力も高まります。
身体が楽になるのも実感出来るようになりますので、そこからは来院の間隔を徐々に空けて行き、1ヶ月に1回ペースの施術で良い状態がキープ出来るような体にしてくれる整体院が、効き目の高い整体院の見極めになるかと思います。」

ダラダラと通うことが必ずしも正しい通院の仕方ではないことが判明しましたね。効果の高い整体院を見極めるためにも、やたらと強引なお店には注意したほうが賢明ですね。

いかがでしたか? この記事を読んで、日頃の身体ケアに最適なお店選びの参考にしてみてくださいね。

以上転載


整体とカイロプラクティックの違い 2 へ

2013年6月10日月曜日

腰痛の一番の治療法

ヤフー知恵袋に以下のようなご質問がありましたので、メモ書きとして。

Q 腰痛について質問です。
一番の治療法は安静にすることなのでしょうが、処方箋を含め他に即効性のある痛みの緩和方があれば是非教えてください!

A 腰痛の種類にもよりますけど、長期の安静は腰痛を長引かせるというデータが出ているようです。

腰痛の治療効果のまとめ


>即効性のある痛みの緩和

これは痛み止めの薬や注射が最良でしょうね。
ペインクリニックなどに行かれるとよいかもしれません。


梨状筋が原因の腰痛であるならば、梨状筋をほぐす処置をすると、けっこうな確率で治ります。

梨状筋のこりとハリをほぐす!


ぎっくり腰など、いわゆる急性腰痛は、絶対安静が一番の治療法といわれていました。
しかし、今では 「動ける範囲で動く」 というのが、一番の治療法として認識されています。

もちろん、動けないくらい痛い場合は、安静にしているという意味ですし、もっとも、それくらい痛いと動きようはありませんけどね(;^_^A

お尻のハリやコリからきている腰痛の場合は、そこの筋肉=梨状筋をほぐすと、驚くほど腰痛が改善されます。

「坐骨神経痛、一発で治しますよ!」と謳っている整体屋さんがけっこうあります。
それらの整体師が治しているのは、ほとんど梨状筋症候群というもので、これは頑張れば自分でも改善できる症状です。


2013年6月7日金曜日

整体で治るメカニズム(自論)

これはわたしの自論なので、あくまで参考程度にお読みください。


整体って治るの?

と聞かれれば、わたしは「治る」と明言できます。
ただし、100%治るかといえば、それは無理でしょうね。でも、80%くらいの確率でしたら、半年以内に「治る」と思います。
※そもそも、この言葉のやりとり自体が、日本語としておかしいんですけどねf^_^;

それでは、鋭い人に、「整体のテクニックは、腰痛を治しているか?」と聞かれれば、これは治しているとは、必ずしも言えない、と答えざるをえないでしょうね。

ここが整体のわかりづらいところでもあり、やり手の整体師の使うトリックでもあるのです。

まず、整体にかかるお客さんで多いのが「腰痛」の人です。
それでは、この人たちが整体にかからなかったら、腰痛は一生治らないのでしょうか?

まぁ、そんなことはないでしょうね。
おそらく自然に治癒すると思います。

そう、人間には「自然治癒」という素晴らしい能力があるのです。
ですから、多くの整体が「自然治癒」の回復期に、上手に乗っかっている可能性が高いのです。

だいたい腰痛の自然治癒の期間は、3か月~半年くらいが多いようです。

まず、腰痛になると、整形外科に行くことが多いでしょう。
そこで、レントゲンを撮り、骨には異常はないですね、と言われると思います。

骨には異常がないって言われても、こっちは痛いんだよ!なんとかしてくれ!!

というのが、腰痛を患った人の本音でしょう。
ですから、何日か、もしくは何週間か経った後に、整体へ行きます。
※今では、はじめから整体に行く人も多いようですね。

腰痛の起こり始めから、もう日にちが経っている時点で、通常の腰痛ならば、自然治癒へ向かっているのです。
これは風邪などと一緒です。

ですから、始めに行った整形外科や整体院なりで治らないと、次に行ったマッサージなり、接骨院なり、整体院なりにアドバンテージが付くことになります。
これは時期が遅いほど有利になります。

このへんのアドバンテージが、「整体=治る」という世間的な土台を作ったのかと思われます。
つまり、腰痛の自然治癒にうまく乗っかっているだけのことです。

自然治癒にうまく乗っかれば、

整体に行った→腰痛が治った

という結果が生まれます。

整体に行く前に腰痛が改善されてしまえば、整体に行くことはありませんから、「整体=腰痛を治さない」という等式は現れません…。

これが通常の腰痛の場合です。
でも、慢性腰痛が整体で治った、という話もよく聞きます。


これも(ある程度)説明ができます。
最近では「腰痛の多くはストレスから来ているのではないか?」と言われ、それを前提とした治療まであります。

※参照 整形外科学会の公式見解 腰痛とストレスの関連性


整形外科を始め、たいてい医療機関というところは、患者さんを邪険に扱うところが多いです。
そんな中、ストレス性の腰痛の患者さんが、整形外科で「骨には異常はないですね、湿布貼って様子見てください」と邪険に扱われたら、治るものも治らなくなります。

一方、整体ではどうでしょうか?

どこへ行っても治らないと言われていた原因不明の腰痛を抱えたお客さんが来ました。整体の先生はこう言うでしょう。

「そうですか。つらかったですね。でも、もう大丈夫。わたしの整体法は、数多くの人の腰痛を治しています。だから、頑張って、一緒に治しましょうね」

そんな風に言われたら、どうなるかと言えば、こんな感じでしょうね。
患者の3人にひとりが涙する


これが、悪いかどうかではなく、「整体」の本質は、むしろここにあるという点を、わたしは主張したいのです。

つまり、きちんと患者さん(=腰痛で困っている人)と向き合い、信頼を勝ち取り、患者さんの持つ自然治癒力と治ろうとする意欲を引き出すことこそ、整体の持つ力であり、整体の真髄だと思うのです。

整体のテクニックで、腰痛が治るのであれば、もうとっくの昔に体系化され、医学部で教えられていると思うのです。そして、それはきちんとした医療テクニックとなり、整形外科で腰痛治療に使われていると考えるのが普通ではないでしょうか。


整形外科の先生が、腰痛を治したくないのならば、治るという整体のテクニックを使わないのもわかります。でも、お医者さんのほとんどは、なんとかして治したいという人ばかりです。
そういった人たちの集まりである医師が、整体のテクニックを取り入れないのはなぜか?
それは、整体のテクニックがその程度のものだからでしょうね。

この現実が、テクニックとしての整体の施術に、治療効果はないということを論破してると思うのです。


まとめますと、整体で治るメカニズムは

1 自然治癒に上手に乗っかっている

2 施術による効果

3 整体師の先生が親身に話を聞くことによるカウンセリング効果

4 整体は治るというプラシーボ効果

5 自分も頑張って治そうとするホーソン効果

これらがうまく働くことで、整体というものが腰痛などを治している、と考えられます。

施術による効果もあるにはあると思います。
ただ、それは気持ちよい施術によるストレス除去や、この整体ならば治るというプラシーボ効果の複合体で、その施術を誰が誰にやっても同じ効果があるという類のものではないと思います。

※例えば、「骨盤の歪み」とか「左右の足の長さ」を整体で調整する施術など。
※※しかしながら、その整体に効果はないということも証明できないので、「絶対に治せる整体法というのは絶対にない」とまでは言いきれません。

整体の合法性、及び、整体と整体治療

整体の話をしていて、少しややこしくなるのが、「整体って治療ですよね?」という問いかけです。
これに対する答えとしては、基本的には「NO」であり、ときどき「YES」なのです(;^_^A
その辺の事情を少々ご説明いたします。

そもそも「整体」に資格はいりません。というよりも、「整体師」という明確な国家資格がないので、その気になれば、誰でもその日から、整体師を名乗ることができます。

と言っても、まったく何も知らなければ、始めようもありませんので、整体の学校や講座で、整体師の「資格」を取ることになるでしょう。

整体師が、職業として整体を行えるのは、資格があるからではなく

1 「人体に害が無い行為」を行うのならば、それを妨げる法律はない
2 憲法で「職業選択の自由」が保障されている

この2点が、大きな拠り所となっています。

ですから、通常、整体師の学校で、資格をとっても「整体治療」はできません。
なぜならば、それはまったく医療系の資格とは無関係だからです。
強いて言えば、趣味の資格と同程度といったところでしょうか。

そのため、世間で行われている多くの「整体」に 治療 が付くことはありません。
まぁ、すべて整体がこうであれば、整体=健康法、リラクゼーション、癒しの施術…などという定義ができるのですが、中に「整体治療」もあるので、ややこしくなってしまっております…。

例えば、こちらさまがそうですね


新井整体治療院
http://www.araiseitai.com/

こちらは、「整体治療」を行っている治療院さんです。
なぜ、整体なのに治療ができるのか?

それは、こちらの先生が、治療系の国家資格を持っているからです。
こちらの先生の場合は、「鍼・灸」の資格だと思います。

国家資格があると、その資格により、「治療」ができます。
ですから、国家資格持ちの先生が行うと、整体も「整体治療」になってしまうのです。
※厳密に言えば、法律的には黒に近いグレーかなと思いますが。

正確には、施術そのものが治療になるのではなく、呼び方が治療になるというだけのことです。

これっていかがなものでしょうね?

国家資格である「鍼・灸」の免許をとると、整体も治療に化けてしまうというのは、なんだか合点がいきません。
もちろん、整体をきちんと国家資格として教わったのであれば、治療としてもよいでしょう。
でも、もちろんそうではありません。

「整体治療」という文言は、整骨院・接骨院でも同様に、多く見られます。

そもそも、誰でもできる「整体」を行うのであれば、国家資格の看板は下ろすべきだと思うのは、わたしだけでしょうか?


> 整体の合法性、及び、整体と整体治療 2 違反行為

2013年6月5日水曜日

間違っていますよ【接骨院】シリーズのメモ 2

間違っていますよ【接骨院】シリーズのメモ の続きです。


>国は「人体に害が無い行為」と「職業選択の自由」て黙認していますが最近、国も

1)最近急激に徒手施術による健康被害が急増している
2)やっている施術に科学的根拠が無い
3)そもそも、国は資格として認めていない

の三拍子揃った行為なのです。

利用者も自覚して、せいぜいリラクゼーションとして利用し、病的症状がある時には、医療施設に行くようにしましょう。



おおむね同意見ですね。なぜ整体が資格が要らない職業として成り立っているか、と聞かれれば

・「人体に害が無い行為」を行うのならば、それを妨げる法律はない
・憲法で「職業選択の自由」が保障されている

この2つの理由からですね。
だから、このような 赤い斑点をつけるような療法 は…これはもう傷害罪のレベルですf^_^;


>この整体をやりたい放題にしているから、国家資格の接骨院・整骨院が広告さえも制限を受け、整体に押されるから、無資格の整体の真似事をするしかないと感じます。勿論、倫理観の欠如も原因ですが、国がもっと整体を監視すれば違ってくると思います。

リンク同上

ちょっと共産主義的な考え方の人なのですかね?
知恵袋の回答でも「人の弱みにつけこむ商法はおかしい」みたいなスタンスのお答えがありました。

もちろん、弱みにつけこむのはよくないですよ。たとえば、 コンプレックス商法 などは。

でも、困っている人を、お金をもらって助ける行為も同じように言うのは、いかがなものかと思います。
たとえば、「むくみ」で困っている人に、むくみを解消させる施術をほどこすことを、「弱みにつけこむ商法」のように言われると、ほとんどの仕事が成り立たなくなると思うのです。

国が、国がと、なんでも国任せにするのは、いったいどのような了見なのでしょうか?
国民は、国家によって管理運営されるべきものではないというのが、 リバタリアン であるわたくしの思想です。
憲法は、国民ではなく、むしろ国家の権限を縛るためのものです。
この人は公務員なんですかね?


>医療施設では、必要以上の事はしてくれません。当たり前です。

>その、利用を勘違いして何もしてくれないは、完全にこれらの業界に騙されています。

ここなんですよね。実に正論なんですけどね。
考えてほしいのですが、どうしてこんなに整体院が世の中にあり、そして、なくならないのか?
それは、整体院、そして、整体師が、確実にお客さまのニーズに応えているからなんですよね。

つまり、整体に行って治ったり、よくなったりしている人ばかりなんですよね。
この辺の整体の持つ「力」や「可能性」は、もっと掘り下げるべきだと思いますよ。
(わたしは、あえてこのブログを否定的・批判的なスタンスで書いているだけで、整体の素晴らしさや可能性を全否定しているわけではありません。)



>実費なら何でも許されると思っているなら柔道整復師は国家資格を持った無資格者と言えましょう。


素晴らしい!!まさにその通りです。
希望を言えば、無資格の整体院が行っている「整体」と、整骨院が行っている「整体治療」を、わけて議論していただけるとわかりやすいんですけどね。

ただでさえわかりづらいのに、一般の人に 「整体」と「整体治療」 の違いはわからないですよ。


>実費施術になると言い、保険を断っている柔道整復師はまだ良心がありますが、接骨院・整骨院の実態は、条件1〜3のどれにも当てはまらない行為を保険を使い施術しています。いわゆる不正請求です。

>無資格の整体を広告宣伝面や施術自体をやり放題にさせている事が問題ですが、柔道整復師の社会的な倫理観の欠如も問題です。

>只、気の毒な面もあります。飽和状態の業界なのに、未だ毎年大量の卒業生を送り出す養成学校の存在もあります。

リンク同上

今までの話は序論として、本論はここを切り込んでもらいたいですね。
無資格の整体師の話は、こちらで行うので、もういいですよ(*^o^*) 


>産後の骨盤の緩みは誰でも起きますが、普通は自然に元に戻りますが、尿失禁や子宮脱で悩む人がいます。そこで宣伝されているのが骨盤矯正です。
女性にとって、とても響きの良い言葉で、受けて見ようかなと思いますが、産婦人科の先生によれば、あり得ない事で、整体や一部心無い整骨院の言う騙しの言葉です。


でしょうね。
そうでなければ、出産して骨盤矯正を受けてこなかった今までの人は、全員骨盤がゆがんだ状態ということになります。
ここは、 放っておくとどうなるか? という視点が大切ですね。


>整体師は無資格で医学知識は無いので当然かもしれませんが、国家資格者がそういう事をする質の低さを知って下さい。

リンク同上

あいたたた…という感じですね(;^_^A
国家資格である「柔道整復師」の先生に、一応、敬意は払っているようですね。
というか、整体師を敵視(蔑視?)しすぎ?


貴重な情報が手に入りましたら、適時ブログで紹介させていただきたいと思いますm(__)m

間違っていますよ【接骨院】シリーズのメモ

ヤフー知恵袋の中に、知恵ノートというものがあり、その中で、なかなか有益な「整骨院・接骨院」情報がありましたので、拾っておきます。


素人が見た!接骨院、整体院の見方。 1
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n168469


誤字脱字がひどいのは、ご本人も自覚されているようなので、まぁ、よしとしますが、それにしても読みづらいです…。
でも、編集機能がない「ヤフー知恵ノート」の方が、不親切でおかしいですねf^_^;)

このような専門分野の暴露系の話は、ただでさえ一般の人には難しく、馴染みのない言葉や用語が出てきて、嫌になるものなのです。

それに加えて、誤字脱字があると、余計に頭を働かせなくてはいけなくなるので、読んでいて非常に疲れるのです。

この際ですから、別のブログなり、ホームページなりに、清書してまとめ直したらいかがでしょうか?

整骨院をやり玉にあげているのですが、整体に関しては

>整体に至っては、なにもいえことはない(原文ママ)

では、説得力もなにもありません…。

言っていることや理念は正しいのでしょう。ですから、たかが誤字脱字で説得力を逓減させるのは、もったいないですよね。

以下、ためになる内容をメモしておきます。
※誤字脱字と思われる箇所は加筆訂正しております。


>柔道整復師とは、柔道整復師法に規定されている柔道整復術を用いて急性、亜急性の原因がハッキリしている骨折や脱臼の様な怪我を緊急処置を除いて医師の同意の元に施術するもので、他に捻挫や打撲等の施術を行います。この施術は「療養費」という保険を使って施術出来ます。
この療養費は病院で使用する健康保険と異なり、利用者に代わって接骨院、整骨院側が申請する代理申請なので、支払い側からすると利用者が直接申請しといるのと同じですから、代理を依頼する時は内容をしっかり確認してからでないと間違った申請によるトラブルが起こることがあります。


つまり、接骨院で保険がきくというのは、「医療費」ではなく、「療養費」という区分のもののようです。


>接骨院の正式名称は「柔道整復師施術所」と言うそうです。


へ~、それは知らなかったですね。


>ある接骨院は本来使えない保険を使ってお年寄り相手にワンコインマッサージをしている。ある接骨院は整形外科へ行ってもレントゲン撮って湿布を貰ってハイ終わりと医療を歪めた発言迄する。

リンク同上

この方(たち)は、何を目的にこの知恵ノートを書かれているのでしょうか?
もちろん、整骨院(接骨院)の保険の不正請求を、広く一般に知らしめるというのは意義があるでしょう。
ただ、それだけでは、「わたし(たち)はこんな被害に遭いました。けしからん業界です。みなさん、利用しないでください」と言っている自己満足のウェブ報告にすぎないと思うのです。
ですから、それにプラスして、自らも告発してこそ、ほんとうの正義なのではないでしょうか?

法律違反をしている 柔道整復師施術所 があるなら、どんどん告発していきましょうよ。


>柔道整復師の仕事は、急性(亜急性)の怪我(骨折、脱臼、捻挫、打撲)の施術で、その原因がハッキリしているものだけです。
ですから慢性の肩こりや腰痛は、業務外。国も正式に認めていません。



>柔道整復師が保険請求ができるのは

1)病気の直後から、せいぜい数日位内
2)検査が出来ないのでハッキリ原因が分かっている
3)骨折、脱臼(緊急を除いて要医師の同意)、捻挫、打撲

のすべての条件があって請求ができます。



ここは大切なところですね。
ですから、本来「整骨院・接骨院」の看板を掲げてできることは、非常に限られているということなのです。


>マッサージを「ほぐす」と言おうが誰が見てもマッサージです。マッサージの定義が曖昧な事を整体と共に悪用しているだけではありませんか?


一見、正しいことを言っているようですが、論理的に破綻しているんですよね。
これが「マッサージ」の難しさです。


「マッサージの定義が曖昧」と言っておきながら、「誰が見てもマッサージ」というのは不可能です。
だって、誰もマッサージを定義できないのに、目の前の行動をどうして「マッサージ」と言えるでしょうか?(いや、言えまい)

まぁ、心情的にはわかりますけどね。
論理的な話ということです。


>この業界の人も「整形外科に行ってもレントゲン撮って、湿布を貼ってハイ終わり」とよく言います。
医療機関は病気の状態で必要以上の事はしない事を逆に悪用している言葉で、業界の焦りの証拠で、こんな事を言う店は避けた方が良いですね。


でも、これって難しいところなんですよね。
ようは、医者側が患者さんのニーズに応えられていない、ということの証ですから。
もちろん、言っていることは真理であり、正しくもあると思いますよ。
しかし、困っている人が求めているのは、「真理」や「正しさ」ではないですからね。


健全店とそうでないオイルマッサージのお店の見極め方

ヤフー知恵袋に次のような質問がありました。
これって、けっこう難しいんですよね(;^_^A

リラクゼーションサロンの見極め方

最近リラクゼーションサロンの求人が多いですが、健全店とグレーゾーンのお店の見極め方を教えてください。


これ難しいですよね。
健全店とグレー店自体の境目が、まさにグレーゾーン化していますから。

あくまで自論としてですが、グレーゾーンのお店のイメージは

1 飲み屋街や繁華街にあり、明らかに怪しげな店

2 上と同じですけど、いかにも男性が入りやすい店

3 わざわざ「女性のお客さまも可」と書いてある店

4 店員がキャバクラにいそうな娘が多い店

5 経営者やオーナーが、いかにも水商売ぽいノリの店

こんな感じが、黒もしくはグレーですかね。

逆に健全は、

1 オーナーが女性であり、オーナーも施術している

2 女性限定

こんな感じですかね。
女性限定の店は間違いなく健全ですね。
オーナー自ら施術する店は、自分の嫌なことはコースに盛り込まないでしょうから、健全の可能性が高いと思います。

もし可能であれば、そこで働いている店員さんに聞くのがよいかもしれませんね。