2013年6月18日火曜日

格安店は、激安競争に突入するか?

ヤフー知恵袋に次のような質問がありました。

【マッサージ店は60分2980円のところが非常多いですが、何か価格競争を避けるための協定があるのですか?それとも暗黙の了解ですか?

知人がマッサージ店を開業しようとしてるのですが、60分2980円を60分2500円にしたら同業者にケンカを売る行為となるのですか?】


まず、60分3000円くらいのお店は、そもそも マッサージもどき のお店であり、正規のマッサージ店ではありません。
よってそれを統括する業界というものも、業界団体というものもありません。
そもそも、監督官庁などもない、グレーなお仕事なのですf^_^;

というわけで、価格設定などの談合など開きようがなく、なんとなく落ち着いているのが、今の「1時間3000円」というものです。

とはいうものの、わたしがやり始めた十数年前は、1時間で6000円~8000円くらいが相場で、1時間6000円を切るわたしの店の料金は、画期的な「安くて良い」料金設定だったのです。
それが今では、1時間3000円とは…。


>60分2980円を60分2500円にしたら同業者にケンカを売る行為となるのですか?

これはどうでしょうね?
自由な価格競争を、「ケンカ」といえば、そう言えないこともないでしょう。しかし、健全といえば、健全な喧嘩だと思います。


さて、このような質問が出てくるということは、そろそろリラクゼーションサロンの各店が、安売り合戦に入り始めたのかもしれませんね。

このブログを書き始めた当初、 整体やマッサージの底値 を調べましたら、1時間2000円でした。
まぁ、いいところ、そこが下限でしょうね。下がったとしても2000円プラスアルファで落ち着くのではないでしょうか?


しかし、その値段設定で、果たして店が成り立つか?というのが、プラスアルファの難しい分岐点でしょうね。


仮に1時間2000円で、施術者に半分の1000円、オーナーに1000円だとしたら、この条件でもやってもよいという施術者を集められるでしょうか?
オーナーとしては、赤字にならなければよいという判断でも、施術する人が集められないと、この手の格安のお店は経営が成り立ちません。

なぜなら、この手のお店のオーナーにとって、真のお客さまは、店にやってくるお客さんではなく、店で働く施術者ですから。
この仕組みは、廃品回収やタクシーなどと同じ仕組みです。


個人のお店で、1時間2000円くらいでやるのは、十分に考えられます。
ただ、それだと少なくとも倍は働かなければいけないので、非常に疲れると思います。

また、安いだけが目当の客さまの不合理な注文にも答えなくてはいけません。
例えば、肩のみ1時間とか、足裏のみ1時間とか…。
(申し訳ないですけど、マッサージはとにかく安いのがいいというお客さまに限って、あれこれと注文をつけてくるイメージがあります…。)

そうなると、個人店の場合、先生の体がもつか?というのが一番のネックになります。
また、時給換算にすると、1時間1000円といったところでしょう。
果たして、時給1000円の労働に値する仕事なのかどうか?その辺は個々の施術者の判断次第でしょうね。


どの業界もそうですけど、整体やマッサージもどきのこのグレーな業界も、価格の二極化が進むと思います。