2013年6月22日土曜日
瑛太と整体師の会話にみる 悪意のないメディア報道
瑛太「最高の離婚」で演技賞受賞 過酷撮影で「背骨にゆがみが…」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130621-00000117-spnannex-ent(※リンク切れ)
俳優の瑛太(30)が21日、都内で行われた「第39回放送文化基金賞」の贈呈式に出席。
主演したドラマ「最高の離婚」がテレビドラマ番組賞、自身は演技賞を受賞し、「素晴らしい作品を創りだした脚本の坂元裕二さん、プロデューサー、共演者の皆さんの力があってのこと」と喜びを語った。
同ドラマで妻に離婚を切り出される弱気で神経質な夫・光生(みつお)の演技が高く評価された瑛太は、長ぜりふに苦しんだ撮影を振り返り、
「中盤ぐらいから体の不調が表れてどうしたら良いのか分からなくなった」
と苦笑いで告白。
整体師に助けを求めたが、
「手や肩の緊張感がありすぎる。骨盤と背骨がゆがみきっている。あなたは何をやっているの」
と指摘され、
「みつおをやっています、と言ったところポカンとされました。そんなことを思い出しました」
と話し、笑わせた。
以上転載
俳優の瑛太さんと整体師の先生のちょっとほのぼのとした会話を披露して、場が和んでいる様が容易に想像されますね。
でも、ちょっと待ってくださいよ。
と、「ほんとうの整体の話をしよう」というブログですので、いちおう突っ込ませていただきますm(__)m
軽く「骨盤と背骨がゆがみきっている」と整体師の発言を、それが当然という前提として話を広げちゃってますけど、本当に 骨盤と背骨がゆがみきる ことは医学的・科学的にありうることなのでしょうか?
「背骨や骨盤のゆがみは、当然おこりうるもの」という前提にしてしまっています。もちろん、背骨や骨盤のゆがみなど、医学的にきちんと証明されていません。
もっと言えば、これは整体屋の宣伝文句であり、殺し文句でもあるのです。
このような(誤)報道によって、「俳優の瑛太さんも、整体をして背骨や骨盤のゆがみをなおしたんですよ」ということが、整体屋の宣伝文句に使われないとも限りません。
この報道のように、メディアの何気ないエピソード的な会話の紹介から
→骨盤や背骨はゆがむんですよ
という一種の刷り込みというか、バイアスがかかるのでしょうね。
ある意味これが、本当のサブリミナル効果かもしれません。
もちろん、メディアにその責任があるかといえばないのでしょう。
しかし、一方で 「小顔矯正」根拠なし と報じておきながら、もう一方で「骨盤や背骨のゆがみ」に関しては、当然あるものとして報道してしまっています。
もちろん、同じ部署や同じ記者さんが書いているわけではないですし、軽い感じの芸能ネタなので目くじらを立てる方がおかしいのはわかっておりますよf^_^;
でも、その反面、影響力のある芸能人の発言だからこそ、正しさを追及して、正すべきは正すというのが健全なメディアの在りようだと思うのです。
まぁ、悪意のないメディア報道といったところでしょうね。