2013年9月2日月曜日

骨盤矯正で得るものは?

トータルで自然治癒力を高める効果として、整体やその一部である骨盤矯正というものに、効果があるとわたし自身は考えております。
ただそれは、骨盤矯正をしました→はい、よくなりました というような単純な図式ではないと思うのです。

ですから、安易に「骨盤がだいぶ歪んでますよ~。しばらく、通ってくださいね~」とわたしが言わない理由でもあります。
ただし、通常の整体は「骨盤が歪んでます。通ってくださいね」というタイプのものです。
なぜなら、それが 商売としての整体のキモ だからです。


先日、「そちらは整体をやってますか?」という電話がありました。
詳しくお話をうかがいますと、そのお客さまは骨盤の歪みが気になり、整体へ行ったそうです。そして、その続きをこちらで受けたいとのことです。

う~ん、一番困ったパターンですね(;^_^A

お客さまサイドに、まったく非はないのです。しかし、一口に「整体」といっても、今はいろいろな整体があります。ですから、整体の看板を掲げていても、まったく同じ理論で、まったく同じやり方をしている整体の方がまれなのです。

とくにわたしは、商売としての整体のやり方をしていないので、骨盤が歪んでますね→通ってください、という方法を取っていません。
ですから、そのお客さまの通われていた整体と考え方ややり方が同じとは思えません。

整体に行くのでしたら、最初から最後まで同じ整体に行った方がよいです。引き継がれた整体としても、それまでの整体の責任は持てません。もちろん、そのことをお伝えしました。

そのお客さまは整体へ5回くらい通われたそうです。しかし、小さなお子様がいるため、通うのが大変になり、「これからは月に1度のペースでいいから」と言われたのを機に、近場の整体を探しているようでした。

う~ん、まぁ、筋は通ってますよね。

整体を商売として考えるならば、素直に引き継いでしまって、そのお客さまに月に1度、今度はこちらに通ってもらうのが得策でしょう。

でも、それで本当に良いのでしょうか?

そもそも、「骨盤の歪み」や「左右の足の長さの違い」などに懐疑的なわたしです。ですから、「骨盤が歪んでますね~。通ってください」式の整体から引き継ぐというのは、なにか“悪事”の片棒を担いでいるような気になってしまい、良し悪しは別にして、非常に心が痛みます。

5回くらい通われて、そのお客さまは“一応”歪みはとれたそうです。
(※そもそも、骨盤が歪みむのか?という大前提は残ります。)
そして、それを維持するために「月に1回通ってくれ」とのことのようです。


この整体体験を通して、こちらのお客さまは、いったい何を得られたのでしょうか?

そもそも、骨盤の歪みが医学的にきちんと定義されていない状態で、いったい何をどうなおすのでしょうか?


それだったら、気持ち良い整体で、その間だけでも最高のリラクゼーションを味わえるという方が、やる側にもやられる側にも公平公正だと思うのですが、みなさまはどうお思いになりますか。