2013年10月13日日曜日

カッピング(吸玉療法)

【火のついた綿をグラスに入れて、背中や肩に伏せておいて吸盤のようにするマッサージの方法の正式な名称は何ですか。】


吸玉(すいだま)とか、カッピングといわれているものですね。
吸玉療法、カッピング療法と「療法」がつたり、他には抜缶療法、吸角療法とも呼ばれているようです。

火のついた綿をガラス状の容器に入れたり、容器を火であぶったりするのは、容器内の酸素を燃焼させることで、容器の内部を減圧させています。



減圧させて、体の表面(皮膚)を吸うようにしているのです。ですから、技術の進化した現在では、機械で行っているところも多いようです。



吸玉療法は、もともと何をしているかというと、これは「瀉血(しゃけつ)」の理論と同じで、体内の悪い物質(毒素?)を体表に集めているのです。

本来は、体表に集めた毒素や悪い血を、皮膚を切ることによって、体外に排出することで完成するのでしょうが、カッピング療法の場合は、皮膚を切ることはほとんどありません。
というか、できません。

とくに日本の場合は、メスを使えるのは「医師」だけですので、いくら医療系の国家資格を持っていても、他人の体に傷をつけることは許されません。

それでは、吸玉で集めた悪い物質はどうするのでしょうか?と素朴な疑問がわいてきます。

ですから、今のところの理論としては、「整膚(せいふ)」に似た感じかと推測されます。
※整膚(せいふ)…皮膚をつまむ・離すを繰り返して、関節や筋肉の血流を盛んにして、痛みをやわらげる施術

まぁ、中世からせいぜい近世までの、最新療法でしょうねf^_^;