2013年11月30日土曜日

肩こりはなぜ起こるのか?




前回の 「ポキッ」と鳴る関節の音の正体 に引き続き、『特命リサーチ200X』というテレビ番組のまとめです。


肩こりはなぜ起こるのか?

そもそも、人間というものは身体構造上、肩や腰がこりやすいという特徴があるのかと思われます。


名古屋大学環境医学研究所 間野忠明教授
「直立姿勢や2足歩行をすることによって、肩こりが起こりやすくなっている」

確かに4足歩行の動物に肩こりは見られません。(※多分)
ちなみに腰痛(ヘルニア)は、馬や同の長い小型犬には見られます。
→ 人類とミニチュアダックス あぁ、悲しきヘルニア

それにしては、外国人が「肩がこる」と言うのをあまり聞かないのはどうしてでしょうか?という素朴な疑問が残ります。

ともかく、人間は2足姿勢・歩行により、腕の重さ(4キロ×2) + 頭の重さ(5キロ) の合計約13キログラムを肩で支えている構造になってしまっているのです。


ユーチューブのコメントでもありますが、かつては「乳酸=疲労物質」でしたが、現在はあまり言われていませんね。
結局のところ、どうなのでしょうか?

一応200Xの説明に則りますと、肩こりが起こる仕組みは

1 縮んだ筋肉が血管を圧迫して、血管が細くなり、血液の循環が悪くなる

2 筋肉疲労物質である乳酸などが筋肉中に溜まり、目詰まりを起こした状態になる

3 カリウムなどが筋肉中にとどまり、感覚神経を刺激する

4 上のような悪循環が繰り返され、肩こりとして(脳に)認識される

とのことです。


欧米人に比べ、日本人が強く肩こりを感じている理由

・肩こり体格説 → なで肩
・肩こり猫背説 → 畳など、直に床に座る習慣
・肩こり意識説 → 「肩こり」という症状を意識することで、「肩こり」が起きている(ひどくなっている)
・肩こり末梢神経説 → 骨と腱の間にある滑液包は、末梢神経を圧迫する


これらを複合的、総合的に加味すると、「肩こりはなぜ起こるのか?」という説明は、だいたいのところできているかと思います。

最後に、

肩こりを防ぐためには?

・肩の筋肉への負担を軽くする
・バッグなどを片側だけでかけない
正しい座り方をする
・同じ姿勢で長時間いないようにする
・ときどき肩を上下に動かして、肩の筋肉をほぐす
・ストレスをためない

という実にオーソドックスな答えになります。

※ケンさんの教材動画を見つけたので、ついでにアップしておきます。