2014年2月3日月曜日

「うつの痛み」

「うつの痛み」をキャッチフレーズに、製薬会社が昨年10月からテレビCMなどで続けるうつ病啓発キャンペーンに対し、医師や患者、家族から抗議の声があがっている。

CMは、体の痛みをうつ病の主症状のように伝えたが、国際的な診断基準に体の痛みはない。ナレーションが一部変更されたものの、「体の痛みで落ち込んだだけでうつ病にされる。薬を売るための過剰啓発だ」との厳しい批判は続いている。

キャンペーンは、糖尿病性神経障害の痛みと、うつ病の両方に処方できる抗うつ薬「サインバルタ」を販売する塩野義製薬と日本イーライリリーが共同で展開。頭痛や肩の痛みもうつ病の症状のひとつとして、うつ病の治療で体の痛みも治療ができると呼びかけている。

フジ虎ノ門健康増進センターの斉尾武郎センター長(精神科医)は「体の痛みを抱えるうつ病患者は多いが、うつ病が体の痛みを生むという科学的証拠はない。不適切だ」と指摘する。

抗議を受け、1月初め、「痛みといった体の症状も表れます」と断定していたCMのナレーションが、「表れることもあります」に変わった。塩野義製薬広報部は「高知大の研究で、痛みに悩むうつ病患者が多いと分かったため啓発した。しかし、体の痛みが国際的な診断基準になく、うつ病の主症状でないことは確かで、『うつの痛み』という言葉の変更を含め検討したい」と話している。

「うつの痛み」テレビCM、抗議受け一部変更 より


これって難しいですね。
確か逆のアプローチからの記事をブログで書いていたと思います。

※記事をさがしたのですが、見つからなかったのでうろおぼえながら再記述

>体の痛みをうつ病の主症状のように伝えたが、国際的な診断基準に体の痛みはない。

確かに主症状ではないのでしょうが、うつの症状が体の痛みとして現れることはあると記憶しております。

長年の腰痛を抱えた人が、うつ病になり、うつ病の薬を飲み始めたところ、腰痛が治ったというようなことを何かで読んだ気がします。
※記録がないので、記憶の域を出ておりませんが

また、最近のニュースで、子どものうつは、自分自身の自覚がないために、体の症状(腹痛や頭痛)として現れるという記事を読みました。

うつ=体の症状とは言い切れませんが、少なくとも相関関係はあるということは、ニュースとして示してもいいのではないのかなとは思います。

まぁ、体の痛みのある人に、うつの薬を売らんかなのCMだったことは想像に難くありませんが…。