2014年2月15日土曜日

ブロック注射ってどうなのだろう?

腰痛に悩む人はとても多く、痛みから解放されるための様々な方法が模索されています。中でもブロック注射といわれる方法は、手術は避けたいけれども、痛みが強い人たちの間で使われることがあります。ブロック注射では、痛みを抑える麻酔薬と、炎症を抑えるステロイドが主に使われます。

長い間、信じられてきたステロイドの効果ですが、米ジョンホプキンス病院の研究で、思いがけない結果が示されました。過去に行われた43件の研究データ、のべ3,641人分を分析したところ、ブロック注射は、それがステロイドであれ他の薬剤であれ、痛みのある部分に近い筋肉に痛み止めの注射をする方法の2倍もの効果があることが分かったのです。

言い換えれば、ステロイドが特別に効いていたわけではない、という可能性に、研究チームは注目しています。ステロイドそのものよりも、物理的に硬膜外に液体が注入されることで、痛みを和らげる効果が出ている可能性が強いとしています。

腰痛のブロック注射 ステロイド神話に疑問の声 より


現状、腰痛の治療法として、「ブロック注射」が有効とされています。
ただ、この効果に関しては、まだ未知の部分が多分にあるのでしょうね。

体に異物を入れると治療効果が上がるというのは、「鍼治療」とちょっと似ていますね。
『代替医療のトリック』 サイモン・シン&エツァート・エルンスト においても、他の治療法に比べて、鍼治療は有意であると書かれていました。
※しかし、どうして他の施術に比べて、鍼が有意なのかは説明しておりません

あくまでわたしの想像ですが、人間は体に異物が侵入すると、ある種の防御反応として自然治癒力が活発になるのではないのでしょうか?
フィトンチッド効果 のようなものです。


もしくは、効果としては、より“強い”プラシーボ効果が働いているだけのことかもしれません。
つまり、実際に体内に、治療効果のある「何か」が入ることで、治るというプラシーボ効果が増強されるのです。

この点に関しても、何かの著作物で無痛鍼に関する治療効果というようなもので、推論を述べています。
※同じ鍼治療効果があるとされているのに、無痛鍼の方が若干治療効果が落ちる=患者が意識することが治療効果を挙げている?


ブロック注射は、まだまだ未開発の分野でしょうから、これからも情報を収集していきたいと思いますm(__)m