2014年3月29日土曜日

「手かざし」療法に賠償命令

手をかざして病気が治るとうたった「ハンドパワー」などを習得するセミナー名目で受講料をだまし取られたとして、福岡や愛知など1都8県の47人が、福岡県篠栗町のセミナー企画会社アースハートや同社幹部らに約7100万円の損害賠償を求めた訴訟で、福岡地裁は28日、同社側に約4805万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

平田豊裁判長は、ハンドパワーについて「科学的・医学的な裏付けがないと言わざるを得ない」と指摘。セミナーへの勧誘システムについても違法性を認定した。アースハートをめぐる訴訟は名古屋地裁、静岡地裁浜松支部でも起きており、今回が初めての判決。

一方、原告側の慰謝料については認められず、弁護団は控訴を検討。同社は「弁護士と相談し、控訴するかどうかを検討したい」とコメントした。判決を受け、原告弁護団は30日午前10時~午後4時に無料電話相談(092・735・4777)を受け付ける。



21世紀も十数年が過ぎようとしている今、「手かざし療法」は懐かしくもあるような気がしているのは、わたしだけでしょうか?(;^_^A


裁判のことはあまり詳しくないのでわからないのですが、これは刑事裁判では争えないので、民事の裁判を起こしたということでしょう。

本来ならば、「詐欺罪」などの重いものを該当させたいのでしょう。でも、それを立証できないので、次善の策としての民事です。

もちろん、客観的な事実(世間的な常識)としては

>ハンドパワーについて「科学的・医学的な裏付けがないと言わざるを得ない」

というのが、常識的な見解です。しかし、これくらいでは法的な違法性の根拠を問えないのでしょうね。
※物的証拠そのものがないため


アースハートさんは、以前、別のことでも話題になっていたと記憶しております。

>セミナーへの勧誘システムについても違法性を認定

おそらく、“マルチ(まがい)”の勧誘システムで、会員を集めていたと何かで読んだ記憶があります。
※「アースハート」で検索をかけると、その手のものがわんさか出てきますね…




会員さんにみんなの前で成功体験を語らせるのは、典型的なマルチのやり方ですね。


手をかざすだけで病気が治ることは絶対にない!!とまでは言い切れませんが、「ハンドパワー」はマジックでもなく、トリックでもなく、マジック+トリック=マリックですからねf^_^;