2014年5月8日木曜日

整体は、資格のいらない商売 8 資格をとるなら断然「看護師」

Q 私は今、高一です。将来どういう仕事についたら良いか迷っています。

私の考えでは、現在、少子高齢化が進んでいるので、お年寄りが増えていくので、整体士か、ホームヘルパーなどお年寄りがよく利用する職種がこれからの世の中とても良く、ぶっちゃけ儲かって食いっぱぐれないと思っているのですがどうなんでしょうか?

A 「儲かる」のと「食いっぱぐれない」のとは、これまたずいぶんと差があるように思うのですが(;^_^A

わかりやすく言えば、

儲かる(可能性が大きい)→整体師

食いっぱぐれない→ヘルパー(介護士)

といった感じでしょう。

整体師は今や特殊なサービス業となっておりますので、やり方次第でいかようにも“儲かる”ことはできると思います。
※参照 儲かる整体院のつくり方

儲かる(儲ける)とは、極端に言えば、100均で白いお皿を買ってきて、それに龍の絵を描いて、「金運の上がる幸福の龍の皿」として2万円で売ることです。
それが“儲かる”の発想です。そしてまた、一部の施術業者はその方向に行っている気がしてなりません。
例えば、「骨盤がゆがんでいる…」とか「左右の足の長さが違う…」とか、マイナスの付加価値をつけて、整体というものを売っているのです。
龍の皿とどう違うと言うのでしょうか?

> 左右の足の長さが違う
> そもそも骨盤はゆがむのか、ゆがまないのか?


そもそも“整体師”という職業は資格がなくてもできるものなので、資格を有さなければいけない職業と並列に並べてはいけないと思うのです。

そこでまずは「ヘルパー(介護士)」の資格をとっておいた方がいいですよ~と助言したいところですが、ちょっとヘルパーさんもなんだかな~と思ってしまいます(;^_^A

とくに若い人で、やる気のある人は、物足りなくなると思うのです。
介護の資格をとったものの、やること(やれること)に限界があり、歯がゆい思いをしている人はけっこういます。
その結果、介護士の資格をとった後に、その上位資格である「看護師」の資格をとる人が結構な数いるのです。

ということは、まだ高校生であるならば、今の日本で一番食いっぱぐれる心配の薄い「看護師」の資格をとるために看護学校へ進学するという一択だと思うのです。

看護師になり、訪問看護ステーションなどを経営すれば、「儲かる」可能性もなきにしもあらずでしょう。
まぁ、でも、健康や医療・看護、介護の分野で儲けようという心根はいかがなものかと思いますけどね…。


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