2014年8月16日土曜日

マッサージの途中でお客さんが寝たら、施術者は手を抜くのかどうかという問題

Q よく60分2980円のマッサージに行きますが、最初の10分だけ起きてて、後は毎回寝てしまい時間になって起こされます… 残りの50分は真剣にマッサージをしてるのでしょうか?


A これってよく聞かれる質問であり、受けているお客さんも、けっこう同じように思った人は多いのではないのでしょうか?

結論から言いますと、初めからボッタクリ系のお店でない限り、残りの50分も真剣にマッサージをしているのが通常でしょうね。

※初めからボッタクリのお店…歓楽街の酔客や夜中の寝る目的・時間つぶしのお客さんを相手するお店など


寝てしまったお客さんからしてみれば、「自分が寝てしまったのだから、仮に手を抜かれても仕方ないかなぁ」と思われるかもしれません。

しかし、やっている方の立場からすると、到底手を抜くなどということはできません…。

なぜならば、

1 手を抜く&真剣に施術する の2モードの使い分けができない
これが一番の理由だと思います。そんなに器用に上の2モードのマッサージを使い分けることはできないと思います。
そもそも、真剣に行うマッサージの練習はしていますが、手を抜くマッサージの練習はしていないので、手を抜くマッサージというもの自体できない施術師ばかりだと思います。

それをふまえて

2 手を抜くマッサージは逆に疲れる
基本的には真剣モードのマッサージしかできないので、手を抜くマッサージを考えながら、無理に行おうとすると逆に疲れると思います。
ですから、普段通りお客様が起きていようが、寝ていようが真剣モードのマッサージの方がやる方も“楽”という実際問題があります。

3 万が一目覚めたら
寝てしまったお客様が、手を抜いたマッサージの途中で起きたら、もしくは寝たふりをしているだけだったら…ほぼ0に近いかもしれませんが、そのようなリスクを考えると、手を抜くマッサージは危険です。
また、他のお客様に見られていることもありますから。


以上、私見ですが、お客様が寝てしまって、手を抜くマッサージをするのは、初めからやる気のないお店か、よほど小ずるくて器用な施術者が行っている時だけで、ほとんどのマッサージ師、ほぐし屋さん、整体師などは、お客さんが起きていようが寝ていようが同じように「真剣なマッサージ」をすると確信しております。