高視聴率を稼ぐことから共演したい芸能人の間で“細木詣”が流行るほどだったが、肝心の占いは外れることの方が多かったという。
番組内での占いが外れた事例は枚挙にいとまがない。
「あなたこれから良くなるわよ」と占った直後に逮捕された田代まさし、ナインティナインの岡村隆史に対して「来年か再来年に結婚するわよ」と占ったがいまだに独身、「来年は財成」のはずだった小室哲哉も逮捕された…。
「地獄に堕ちる」「一生結婚できない」「自殺する」など暴言とも受け取られかねない予言が多かった細木だが、片岡の調査によると番組出演時の的中率は34%。
若干中途半端な数字にほかの出演者らは「当たるも八卦、当たらぬも八卦というからねー。2割超えならあり?」。
あの細木数子の的中率は? 「スピリチュアル番組」手口を暴露 より
>番組出演時の的中率は34%
“占い”結果を適当に言っても、もう少し当たりそうな気が…(;^_^A
それはともかく、占いで当たる(というか当てはまる)ことは、およそ7割位でしょうか。
※血液型占いなどを自分で読んでみた時の感覚
人間というのは、その特性として、自分の見たいものを見ている、という性質があります。
例えば、UFO(空飛ぶ円盤の方)を信じている人は、「UFO(宇宙人)がいる」という情報ばかりを無意識に拾ってしまうのです。
※関連記事 痛いマッサージとUFOの不可解な共通点
さて、ここで重要なのは、誰もが・無意識に・自分の優位になる情報を身近に集めてしまうということなのです。
頭が良いとか、悪いとかの話ではありません。
占いなどの本を読んでも、上のような性質が働き、自分に都合の良い情報、この場合は、自分に当てはまっている項目だけを自分に当てはめているのです。
真面目で、思いやりがあり、人前で話すのが少し苦手だが、決して人付き合いが嫌いというわけではない。普段は物静かだが、たまに大騒ぎしたくなる時もある…といったわたしが適当に考えた項目に、ほとんどの人は、7割位当てはまっていると思います。
また、それだけでなく、占いにとって重要なのは
>当たるも八卦、当たらぬも八卦というからねー
これなんですよね。「当たるも八卦、当たらぬも八卦」これを持ち出すんですよね。
つまり、
占いが当たる → 占いは当たる!
占いが外れる → 当たるも八卦、当たらぬも八卦というからねー
という感じに、これがベースになっているのです。
もし本当に占いが当たるのであれば、占いが外れた時の責任を持つべきであり、もし「当たるも八卦~」ならば、当たった時も「当たるも八卦~」と言うべきなのです。
タチの悪い占い師ですと、「あなた、死ぬわよ」と占っておいて、占いが外れると「占いが外れて、かえってよかったじゃない!」と逆ギレするのです。
まぁ、これもテクニックの1つですけどね(;^_^A
できる占い師というのは、わざと悪い占い結果を伝えて、
占いが当たる → ほら言ったでしょ!
占いが外れる → 外れてよかったじゃない
となるのです。
まぁ、人間の心理作用として、「良い結果が外れた時の損失 > 悪い結果が当たらなかった時の損失」 となるのは、ちょっと考えればわかります。
ですから、目の前のお客さんを喜ばせようと
「あなた、1年以内に結婚できますよ」
と言う(占う?)のよりも
「あなた、このままでは結婚できませんよ」
と占った方がいいのです。
占いで結婚できると言われて1年以内に結婚できなかった人と、結婚できないと言われて結婚できた人…占い結果は両方ハズレですが、どちらの方が、より占い師に対して怒りが大きいでしょうか?
さてさて、この占いの心理トリックに似たようなものが整体にもあります。
※ 完璧な治療法のトリック
※※ 整体のトリック 「大切なのは患者さん本人の“よくなりたい”という気持ちです」
簡単に言うと、
腰痛が治る → 私の整体は治る整体ですから、当たり前のことです
腰痛が治らない → 普段から骨盤の歪みを作るような生活ですと、いくら優れた整体でも治すことは難しいのですよ
といった感じです。
つまり、
治れば → 私の整体のおかげ
治らなければ → お客さん(患者さん)のせい
という構図です。
もちろん、すべての整体師先生がこのような感じというわけではございません…と言いたいところですが、本当のところはどうでしょうか?f^_^;