2014年9月19日金曜日

『1分間で腰痛がみるみる治る!』 小林敬和



腰痛に苦しむ多くの人が、「腰痛を治すため」に行っている取り組みの大半が「腰痛の根本的な解消には結びつかない」と断じる著者。さまざまな要因が複雑に絡み合うことで現れる“腰痛”という症状は、対症療法だけで解決することは不可能だというのだ。

では、どうすれば根本的な解決ができるのか。著者は「血行を改善する」「自律神経を整える」「毒素を排出する」の3つの取り組みを実践することでそれが可能だと説く。

1点目の「血行不良」が腰痛を引き起こしているという説は、誰もが納得いくだろう。本書では、正しい立ち方と歩き方を身に付けることで、腰だけでなく全身への血流が促進され、コリやハリなどの症状を改善できると述べている。

2つめの「自律神経」もうなずける。精神的なストレスが腰痛という“症状”となって現れることはよく知られている。本書では乱れた自律神経を整えるための呼吸法を紹介し、心と体をリラックスさせる取り組みを奨励している。

そして気になるのが3つめの「毒素の排出」。著者は、現代人が日常生活の中で気付かぬうちに体内に取り込んでいるさまざまな毒性成分が血液を汚し、血行不良や自律神経のアンバランスを招く原因になっていると分析する。

腰痛は自分で治すもの 「みそ汁」に意外な効果 より


「血行不良」「自律神経」までは、まあいいでしょう。しかし、「毒素」はいかんでしょ?(;^_^A

いや、民間資格の整体師先生ならいいんですよ。でも、こちらの先生は、柔道整復師という立派な国家資格持ちの先生なのです。

医学的な勉強をきちんとされているはずの先生が、わけのわからない「毒素」などを持ち出して、いたずらに世の中を混乱させるのはいかがなものでしょうか?

※もちろん、毒素の成分や毒性などを、研究機関にて調査してあるのならば問題ありません

>体内に取り込んでいるさまざまな毒性成分が血液を汚し

「血液が汚れる」とは、いったいどのようなことなのでしょうか?


最強の毒物はどれだ? ―気になる物質の頂上決戦・五番勝負―
斉藤 勝裕
技術評論社
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最近読んだ本です。
今は、もう科学も進歩し、毒性のあるものならば、その毒の種類や強さなどを簡単に調べられる時代なのです。

血液中の毒素…なんて、旧時代の民間療法のロジックは、もう止めたほうがよろしいかとf^_^;