2014年11月2日日曜日

腰痛の85%はレントゲンに写らず、ヘルニアの95%は自然治癒する

「たとえば、画像検査で確認できる腰痛の原因はわずか15%だといわれています。骨が折れている、関節がずれているなど、明らかな変形や病変は画像でわかりますが、画像上でトラブルは確認できないけれど、『痛い』というのは、よくあることです」(江戸川病院慶友人工関節センター長泉田良一医師)

つまり腰痛の85%は「X線に写らない痛み」なのです。しかし画像検査で異常がなかったから問題がない、とはいい切れません。どういうときに、どこが痛むのか、どういう姿勢のときに痛みが強まるかなど、丁寧に問診をすることで、原因を推測することができます。

「『火のないところに煙は立たない』というように、全く原因がないのに痛みが出るとは、考えにくいですよね。画像検査だけに頼るのではなく、きちんと患者さんの訴えを聞くことで、初めて正しい診断ができるのです」(同)

正しい診断のため、画像検査は必須です。でも画像検査でわからないこともあります。


「痛みの原因のうち、髄核が飛び出したことによるものは、普通のけがと同じで、安静にしていれば1~3週間ぐらいで治ります。椎間板ヘルニアによる神経の圧迫の痛みは、圧迫の強さによって腰や下肢に痛みを感じる強さ、期間が異なります。大きさにもよりますが、椎間板ヘルニアは95%が自然治癒するといわれています」(伊奈病院整形外科部長石橋英明医師)

けがや手術で縫合した後の傷などは、初めは盛り上がっていても時間が経つとほとんど平らになります。椎間板ヘルニアも同じで、時間の経過とともに小さくなっていくことがあるのです。

「完全に飛び出した椎間板ヘルニアの3~5割は、自然に消えてなくなるといわれています。しかし強い痛みが続く、筋肉の麻痺や膀胱障害が起きた場合は早めの手術が必要になります」(同)

腰痛の85%はX線に写らない? 知られざる首、腰、ひざのトラブル対処法 より


これはもう何年も前から言われていることですが、なかなか人口に膾炙しない腰痛の新常識ですf^_^;

そして、今日(2014年)的には、それはストレス、つまり、脳が主原因ではないかと言われています。

さらに、そこから派生して、こんな問題まで


以上が、今のところの腰痛の“常識”かと思われます。

ですから、整体へ行って「腰痛ですか?ずいぶん骨盤が歪んでますね~」とか、「足の長さが、左右で2センチも違いますよ!」とか、「あなたの腰痛の原因は、ヘルニアです」というのは、旧世紀の腰痛の原因の考え方ですので…(;^_^A

まぁ、「イワシの頭もナントヤラ」ということで、どちらを信じるかは読者のみなさまのご意思にゆだねますけどね。