「背骨は一本の骨ではなく、椎骨という小さな骨が約30個重なって形成されています。お腹側の骨の間には椎間板(軟骨)があり、背中側には太い神経が通っている。病原が胸の辺りの椎骨にあるのに、腰が痛くなることもあります。複雑な構造であるため、腰痛を訴える患者のレントゲンを医師が見ても、直接の原因を特定することが非常に難しいのです」
原因が特定できないケースは「非特異的腰痛」と分類され、全体の約85%を占める。椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)症など原因が特定できる「特異的腰痛」は約15%しかない。「原因がわからない」という診断に対して不満を抱く患者も少なくないというが、白土教授はこう続ける。
「レントゲンで撮影した場合に、通常は白く写る椎間板が真っ黒になっている人が2人いたとして、一人には腰痛があってもう一人にはない、といったことがざらにあります。初診の時に撮ったレントゲンとある程度症状が回復した後で撮ったものを見比べて変化がないこともある。
『とりあえずレントゲンくらい撮ってくれ』という気持ちはわからなくありませんが、海外の研究では『レントゲン撮影は患者の満足度を高めること以外に有効性はない』とする論文もあるくらいで、特に3か月以上痛みが続く慢性腰痛の場合は画像診断では原因が特定できないことがほとんどです」
※SAPIO2014年6月号
「腰痛の85%は病理解剖学的に正確な診断実施困難」と専門医 より
サピオは最近、腰痛の特集を組んでいるようですね。
>腰痛の85%は病理解剖学的な診断を正確に行なうことが困難
2012年のガイドラインですので、はや2年になろうとしておりますが、いまいち人口に膾炙しているとは思えません…。
正確な診断ができないので、腰痛の原因が、ストレスであったり、足の長さの違いであったり、骨盤が歪んだり…といった、どのようなことが当てはまるのかはわかりません。
正確な診断ができないので、腰痛の原因が、ストレスであったり、足の長さの違いであったり、骨盤が歪んだり…といった、どのようなことが当てはまるのかはわかりません。
診断=客観的な判断ができないので、あくまで主観的な判断のみで対応している(せざるをえない)のが現状でしょう。
その中で、ファストマッサージや整体などをうまくお客さんがー上記の事情をわかったうえで-利用するのは良いことだと思います。
「あなたの腰痛の原因は骨盤のゆがみです!」と整体の先生が宣言すれば、それはその方の見方の上ではその通りでしょう。
しかし、現実的には わからない というのが現状です。
いわば腰痛の原因は、未確認飛行物体(UFO)なのですよね(;^_^A
>レントゲン撮影は患者の満足度を高めること以外に有効性はない
レントゲンや抗生物質は、プラシーボでしょうね…やれやれf^_^;